記事「poem」 の 検索結果 514 件
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ショッパイパンを食べた日目の前 壁もないのに 見えない風にぶちあたってしまう 満たされた オリジナルな時間を 味わって生きていく希望は だんだんぼやけて 味気のない毎日へと 今はそんなことから ..
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もうひとつの光風を照らしているのは 春のなだらかな陽ざしか 通りすがりの少女たちの 揺れる長い髪のかたちに似ている 真昼の道はぬくもりを帯びて続く 平行線で続く 両側の広い田畑よ 起こ..
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真冬の質問あたたかいものは何ですか 駅の奥から流れてきた 熱いココアの香り ゆっくりと風に溶けていった あたたかいものは何ですか 顔半分が隠れてしまいそうな 真っ白なふかふかのスヌード ..
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仕組み長い間歩かなかった 古民家通りを歩いていた なつかしさと ほんの少しだけの哀しさが 古い樹木の木漏れ日から 届く影のように連鎖してくる 右手には今にも千切れそうな かすれた和食屋..
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カ・タ・コ・トなぜ僕がこの国に生まれて この国の言葉を話しているかなんて 僕本人にだって全くわからない 異国の地に生まれた君の 僕の国の言葉のカタコトが あやふやなままに耳に響いてくる 僕たちは..
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春への途中自転車をこぐたびに 季節が動いてゆくみたいだ サドルに乗っけたお尻が 長いでこぼこ道の ガタンゴトンに笑っている じっとしていられないんだ 理由もない胸さわぎで 少しだけ北風が強..
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とりとめもないもの朝の扉を開いたら 駐車場には真っ白に降りた霜 凍てついた車のウインドウを 照らしている初めての光 ブロック塀から見える 民家の植木に ふくふくふくらんだ小鳥の群れ 何もないよ..
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新年明けましておめでとうございます。初春のおよろこびを申し上げます。 みなさまにとって、幸多き一年になりますように・・・。 本年もどうぞよろしくお願いいたします。 ..
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「あと少し 」皆様、一年間、どうもありがとうございました。 本年は、詩「あと少し」をもちましてブログ納めとさせていただきます。 どうぞよいお年をお迎えください。 「あと少し」 あと少しで..
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透明サンタ外はすっかり冬の夜 ベットにもぐりこんだら やがてサンタがやってくる ひとつの屋根の下 大勢のときも 一人のときも あなたにサンタはやってくる 大人になっても あなたにサン..
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満月の嘘壊れた腕時計に映る満月の光 窓に降りそそげど降りそそげど 動かせない時計の針 てのひらにすっぽりと 収まる壊れたすべてを 今はこのまま温めていたい たとえ今はやるせない現実でも ..
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坂の下の公園でなだらかな下り坂を 両手放しに笑いながら 駆け下りてくる子供の影 カラフルなシューズの音 鍵盤のように響かせる 長い下り坂の石畳 大人になってゆくたび 知ることは増えてゆく ..