記事「三島由紀夫」 の 検索結果 568 件
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海舟の語ったこと勝海舟(1823-99)は赤坂区氷川町に住んでいたので、氷川伯と呼ばれていたそうです。彼が 晩年、新聞や雑誌に載せた談話を吉本襄が自分で聞いたのも含め編集して纏めたのが『氷川清話』*です。海舟の肉声..
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物語の始まりお盆も過ぎ、日の暮れも少しはやくなると、夏も終わりだと感じます。天気も不順で、雨や風の日が多くなりました。 夕顔の花一ツ咲き二ツ咲き しづかに秋のしのびよる宵 (内藤 濯) ..
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食べる話こんなに面白い本はそんなにないだろうと思えるほど楽しめる本です、嵐山光三郎『文人悪食』(マガジンハウス)。最初が夏目漱石、森鷗外、幸田露伴と続くので、少し重いかなと、うしろから読むことにしました..
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似顔絵という世界和田誠の新しい似顔絵や挿絵が見られなくなったのは寂しいかぎりです。新聞や雑誌、本の装丁や表紙など、いつも身近にあったイラストが無くなるのは不思議とも感じられます。それだけ長い間、知らぬまに彼の描..
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岬へ春の岬 旅のをはりの鷗どり 浮きつつ遠くなりにけるかも (三好達治) 詩碑は達治ゆかりの福井県の東尋坊にたっていますが、ゆったりとした歌の調子からは、どこか温暖な地方の岬がふさわ..
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『憂国忌』11月25日は『憂国忌』・・・三島由紀夫の命日である。 遥か昔の記憶。1970年、小学生だった私が学校から帰宅すると母親が「大変な事になったわ!」とテレビを見入りながら興奮気味に呟いていた。なにやら、..
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シアトリカルな天皇像~濫読日記シアトリカルな天皇像~濫読日記「三島由紀夫 悲劇への欲動」(佐藤秀明著) 白眉は演劇論から天皇論に至る部分である。 著者の佐藤は、三島の演劇観を「シアトリカル(劇場的)」という。そのうえで、三島自身の..
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球体のナルシシズムが描いた「零度の狂気」~濫読日記球体のナルシシズムが描いた「零度の狂気」~濫読日記「金閣を焼かなければならぬ 林養賢と三島由紀夫」(内海健著) 足利義満の権勢と栄華を伝える金閣寺は1950(昭和25)年、一人の青年僧によって焼かれた..
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言語が力だった時代~映画「三島由紀夫vs.東大全共闘 50年目の真実」言語が力だった時代~映画「三島由紀夫vs.東大全共闘 50年目の真実」 1969年5月13日、東大駒場である討論会が開かれた。保守系知識人としての地位を確立した作家・三島由紀夫(三島自身は「知識人」と..
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三島の虚無の深さをみる~濫読日記三島の虚無の深さをみる~濫読日記「三島由紀夫 ふたつの謎」(大澤真幸著) 三島由紀夫は1970年11月25日、東京・市ヶ谷の陸上自衛隊東部方面隊総監部で建軍の本義に戻れと自衛隊員の蹶起を促し、激しいヤ..
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天皇主義者と反・天皇主義者~濫読日記天皇主義者と反・天皇主義者~濫読日記「三島由紀夫と天皇」(菅孝行著) 「待っていたのはあなたじゃない」―。冒頭、著者・菅は太宰治の戯曲のセリフを引く。1946年6月に発表された。「あなた」とは。占..
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濫読日記~「昭和」をめぐる二つの「失望」濫読日記~「昭和」をめぐる二つの「失望」「三島由紀夫と司馬遼太郎 『美しい日本』をめぐる激突」(松本健一著) なぜ三島と司馬なのか。ここに、いかにも松本らしい着眼点がある。一方はロマン派、一方は合理主..