記事「安部公房」 の 検索結果 305 件
-
カンガルー・ノート安部公房の「カンガルー・ノート」を読む。ある朝起きたら、男の足に「かいわれ大根」が生えていたという、カフカの変身を思わせる異様な出来事から始まる。訪ねた病院から自走ベッドに乗って冥府巡りの旅へ出る、安..
-
安部公房の「箱男」は結末が賛否分かれそう満足度★75点 箱男(新潮文庫) 作者: 安部公房 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2024/03/07 メディア: Kindle版 ■「総箱男」時..
-
箱男観てから読むか、読んでから観るか。角川文庫だったか、確かそんなCMがあったが、今回は安部公房の「箱男」で「観てから読む」をやってみた。「匿名という自由の行き着く先。作者は全世界に罠を仕掛けた」。カッコ..
-
箱男安部公房原作の「箱男」(石井岳龍監督)を公開初日に観た。石井監督が映画化を考えてから27年、安部公房生誕100年の節目に、ようやく作品となった。段ボール箱を被って街に隠れ、世間を覗き見する箱男。異様な..
-
けものたちは故郷をめざす安部公房の「けものたちは故郷をめざす」を読む。満州からの引き揚げ体験をもとにした脱出劇。極寒の荒地で飢えに苦しみながら、想像を絶する過酷な道のりをひたすら南を目指す。 母親を失い孤児となった主人..
-
壁安部公房の芥川受賞作「壁」を読む。1951年、27歳の時の受賞作品。解説によると、砂漠や壁といった安部の好むモチーフが出ていて、その後の作品につながっていったという。 S・カルマ氏の犯罪、バベル..
-
友達安部公房の戯曲「友達」を読む。男の部屋にいきなり押しかけてきた9人の家族が、善意に満ちた笑顔で隣人愛を説き男を翻弄する。谷崎潤一郎賞受賞の作品。 「一人でいたい」という男に「人は一人で生きていけ..
-
芝居の面白さ、教えます 井上ひさしの戯曲講座<日本編>井上ひさしの戯曲講座「芝居の面白さ、教えます」を読んだ。仙台での連続講座を収録していて、真山青果、宮沢賢治、菊池寛、三島由紀夫、安部公房の戯曲について、評価を交えた解説をする。それぞれの伝記的事実を存..
-
感染症としての文学と哲学文芸批評家・福嶋亮大さんの著作。古今の文学・哲学がどのように感染症と関わってきたかをたどる。古代ギリシャから中世、現代まで(西欧が中心だが)、多くの著名な作品に創作の契機、作品の背景としてペストやコレ..
-
城塞新国立劇場の「かさなる視点-日本戯曲の力」シリーズ。安部公房作。満州からの引き揚げ体験がある氏が昭和30年代に書いた戦後を見つめる作品。あの名作「砂の女」を同じ年に発表していると聞き、劇中に出てくるス..
-
自己啓発本?安部公房『けものたちは故郷をめざす』読了。 ヤマザキマリさんが著書の中で勧めていた小説。敗戦で満州から逃れ日本を目指すという比較的単純なストーリーではあるが、すさまじい狂気をはらんでいる..
-
ちょっと肌合いが……佐藤哲也『ぬかるんでから』読了。 ファンタジー大賞の人らしい。あとがきを伊坂幸太郎が書いていたりしてゴージャスだけれど、ちょっとこの奇妙な短編集は肌に合わないなあ。安部公房っぽいかな、と..