記事「小説」 の 検索結果 36259 件
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上野上野介の面倒事 二十一回上野介はなにやら嫌な予感がした。山之上刑事の、この顔をしかめたところは、昔、何度も見たことがあったからだ。 「やっぱり、昔の俺の事で、なんかあったんですね。」 上野介は山之上刑事に訊いた。..
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上野上野介の面倒事 二十回上野介が椅子を見つけて、弁護士もすぐに帰り、一人になって、というか、その横に他人からは見えないであろう源一郎と詩織が並んで、実際は三人で一緒になって座り込んでいたら、そこに先程、小栄田刑事と共に一課の..
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上野上野介の面倒事 十九回詩織は、上野介が上手くこの場を切り抜ける話をするために、自分に話を聞かせてくれと言っている事に気がついた。詩織は懸命に自分が屋外に一人で居て、事故の前にアリバイの無い日時と場所を思い出した。 「..
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上野上野介の面倒事 十八回詩織は、源一郎よりもだいぶ遅れはしたが、それでも二十分はかからないで警察署にたどり着いた。だが、息を切らしながら警察署のガラスのドアを一回ですり抜けて中に入ったまでは良かったが、源一郎も見当たらないし..
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上野上野介の面倒事 十七回その頃、詩織と源一郎は連れて行かれた上野介を追いかけて、警察署を目指して早足で歩いていた。実際、上野介の家から警察署までは、急ぎ足なら二十分程であった。 「なんで、わたしの似顔絵が有ったからって..
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上野上野介の面倒事 十六それから、詩織が凄い剣幕で、いわゆる、ぶんむくれた状態のまま上野介の家に戻ってきたのは、翌日、詩織の葬祭場での式が全て滞りなく終わった、夕方のことであった。 「あーまだムカつく~!」 詩織..
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上野上野介の面倒事 十五回それから、四日経った後、詩織の通夜がようやく行われることになった。新聞には何一つ書かれたりはしていなかったが、情報源は源一郎であった。それは、詩織が相変わらず家には帰りたくないと言って、上野介の部屋を..
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上野上野介の面倒事 十四回<あちゃあー・・・まじかい。>と、上野介は思った。そして、思いながらも立ち上がると、押入れの引き戸の前に立った。 「だいたい、息子のプライバシーを、それも、こっそり後ろから覗いたりするものかい?..
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上野上野介の面倒事 十三回結局、上野介が、源一郎から、実体が無い状態での生活の様子を詳しく聞いたのは、いつものトレーニングの最中であった。 「それにしても、上野介さんて、いつもこんなに体鍛えてるんですか?」と、詩織が訊い..
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上野上野介の面倒事 十二回結局、詩織と源一郎は早々に家に帰って、ちょうど風摂りに開けられていたベランダから家にあがると、上野介が起きてくるまでリビングで待つことにした。 「あの、奥様っていうか、上野介さんのお母様って、い..
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上野上野介の面倒事 十一回バスが近づいて、実際に源一郎の言った様にしてバスに乗り込むまでの間の事は、詩織にとって、少なからず思い出したくも無い出来事になった。結局、詩織がバスに乗り込み、開いているバスの座席に座れたのは、バス停..
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上野上野介の面倒事 十回詩織と源一郎がバス停についた時、バスを待っている人間は誰も居なかった。 「あの、わたし達、見えないんですよね。バス止まってくれるんですか?」 詩織は、ものすごい疑問に気がついたと思い、源一..