記事「心理」 の 検索結果 4219 件
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“依存の極”と相関するパーソナリティ障害・人格特性とアパシー2:演技性パーソナリティ障害依存性パーソナリティでは『自分のやりたいこと・好きなことへのこだわり』よりも、『他人が自分をどう見ているか・他人がどれくらい自分を肯定して支持してくれるのかという依存性(他者配慮性)』のほうが強くなる..
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対象喪失の悲哀がどのようにうつ病の自尊心低下と相関するか2:リビドー固着とナルシシズムの問題前回の記事の続きとなりますが、自分にとって大切な位置づけにある『かけがえの無い他者(自己対象)』を失えば、誰もが悲しみに覆われた苦痛な心理状態を体験することになるのであり、その悲しみや辛さを癒すために..
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対象喪失の悲哀がどのようにうつ病の自尊心低下と相関するか1:“喪の仕事”による感情・自我機能の改善精神分析では自己と同等の価値を持つ対象を『自己対象(self-object)』と呼び、自己対象を喪失した時には『悲哀感情』が起こると考えますが、重要な他者(対象)を何らかの事由で失った時に起こる『対象..
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クライアントの鏡としてのカウンセラーの中立性と“無意識・幼児期の決定論”を前提とする精神分析の変化前回の記事の続きとなるが、クライアントの内面や苦悩を映す『鏡』としての機能を果たすために、カウンセラーの中立性が要請されてくるわけだが、カウンセラーの中立的態度をより噛み砕いていうならばクライアントが..
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クライアントの“心的現実性・悩みの中心”を理解するための傾聴技法と転移感情についての自覚化カウンセラー(心理療法家)の第一の仕事は『クライアントの話を聴くこと』であり、C.ロジャーズのクライエント中心療法ではカウンセラーの基本的態度として『徹底的傾聴』を上げている。クライアントの話を聴くこ..
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植木理恵『ウツになりたいという病』の書評1:うつ病の未病としてのウツもどきとうつ概念の拡大古典的なうつ病(気分障害)とは異なる症状や特徴を持つ『非定型うつ病(新型うつ病)』については、過去にこのブログでも何回か取り上げていますが、本書では“ウツもどき”というフレーズによって現代的なうつムー..
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デズモンド・モリスが説く現代の社会的序列と地位ディスプレイ:継承者・実力者・文化人の分類文明社会を構築する政治権力(法権力)も倫理規範も存在しなかった原始的社会では、明示的な腕力(暴力)とその示威的アピールによって『社会的優劣・集団内の序列』が規定されていたと推測される。 しかし、..
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すべての民間暴力を否定する近代国家と理由のある暴力を肯定する人間心理:闘争‐逃走反応の考察法治主義や人権思想、教育活動が普及した現代の先進国では、他者と『物理的な暴力(実力)』で優劣を競い合って戦う場面はほとんど無くなっているが、十分な社会化・道徳化が行われていない幼児期から思春期に掛けて..
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『緊張する対人状況・不慣れな環境』の不安から自分を守る“パーソナル・スペース”と“身体交差”個人の縄張り意識については、社会学の『パーソナルスペース(私的領域)』と『儀礼的無関心』の概念で説明することができるが、人は公共空間において目に見えない心理的なパーソナルスペースの境界を持っており、知..
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他者との関係性の種類・親密度を示す“結合サイン”のディスプレイと挨拶行動の効果挨拶ディスプレイの一つであるスキンシップを伴う『近接ディスプレイ』は、どういった触れ合い方や身体接触の仕方をしているかによって、二人の人間関係の種類や結びつきの強さを推測することができます。身体接触が..
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交流分析における“儀式(挨拶)”の交流と相手に親密さ・歓迎の気持ちを伝える“挨拶ディスプレイ”他人に挨拶をする行為は、エリック・バーンの交流分析の『時間の構造化』において、『儀式(儀礼)』という行為類型に分類されます。交流分析では他者とのコミュニケーションの目的を『ストローク(stroke)の..
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TAT・描画法の科学的研究と標準化・信頼性の困難:科学の懐疑主義を臨床心理学にどう生かすか?リリエンフェルドの『臨床心理学における科学と疑似科学』は、臨床心理学の定説や成果を批判的に検証した本ですが、臨床心理学の『科学哲学的な考察・科学的視点にフォーカスした論考』に関心を持っている人であれば..