記事「日経新聞」 の 検索結果 2587 件
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『波止場浪漫』(34)十六の春(六) 初兄ちゃんてば、本気かなァ――。 船賃もないのにどうやってハワイへゆくのか。 それより問題は海軍少尉である。 あのときも、丸太棒をかついでいた。 小笠原はけんを..
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『波止場浪漫』(33)十六の春(五) 小笠原は初志郎とおなじ二十代の半ばである。初志郎が小笠原を「青二才」だの「若造」だのというのはおかしい。が、生まれ育ちからくる気品と、坊ちゃまならではの天真爛漫さが、初志郎の目..
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『波止場浪漫』(32)十六の春(四) 「わたしにはたらかせようったって、そうはいきませんよ。初兄ちゃんは、いやなことはなんでも他人に押しつけるんだから。ひとりでどうぞ」 「おめえがいきたくねえのは、あのなまっちろい..
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『波止場浪漫』(31)十六の春(三) 「親父がヨ、だれに惚れこんでるか、おめえも知ってるずら」 「鉄舟先生」 「ちがうちがう。先生もそうだが、おれがいっているなァ、銅像を建てようってほうだ」 「わかった、山田長..
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『波止場浪漫』(30)十六の春(二) けんが物心ついたときから初志郎はおなじ屋根の下に住んでいて、次郎長を「親父」、おちょうを「母さん」と呼んでいた。 <ありゃあ次郎長が三河の女に産ませた子だ> おととし死去..
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『波止場浪漫』(28)次郎長の娘(二十八) 「先生は昔から物干し竿をかついで、どこへでもいってしまうお人でしたね」 「だからこそ意気投合したんだろう、おけんさんの父親どのと……」 「お父ちゃんは先生がお気に入りで..
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『波止場浪漫』(26&27)次郎長の娘(二十六)&(二十七) 植木はおもむろに組んでいた腕をほどき、片手でけんの手首をつかんだ。 「先生……」 「……すまん」 腕がだらりと落ちる。と同時に、困りはてたようにうなだ..
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『波止場浪漫』(24&25)次郎長の娘(二十四&二十五) もっとも、出る杭は打たれる。 やっかむ者があらわれる。 富士の開墾の采配をまかされた天田は「アマちゃん」と陰口をたたかれて足をひっぱられたし、植木も、次郎..
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『波止場浪漫』(23)次郎長の娘(二十三) おちょうが目をつぶったまま片手をあげ、自分の肩におかれたヒサの手を叩いた。 <昔の話はおよし> そう、いいたかったのではないか。 おちょうは老いている。病人であ..
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日経新聞 休刊日新聞って、一月に一回休刊日がありますよね~ 全ての新聞社が、一斉に休むのもどうかと思います 一社くらい、別の日に休んでも良いと思いますが ..
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『波止場浪漫』(22)次郎長の娘(二十二) けんはとなりの魚問屋へいって、植木のために鯛の尾頭つきをわけてもらった。わざわざヒサを使いにだして、植木の好物の肴や朝飯の菜を買わせた。とりわけ酒は安兵衛を酒屋へやり、上..
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『波止場浪漫』(20)次郎長の娘(二十) 「ほう、皇族方がかよわれる女学校か。そいつァすげえや。さすがは東大出の秀才の娘さんだ」 芝栄が大仰に感心すれば、清太郎と麟助もうなずく。 「神戸の高等女学校から京都府立..