記事「日経新聞」 の 検索結果 2588 件
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『等伯』(439&440)知らせひとつが昨日と今日を厳然と断ち切り、明日の希望を奪い去ってしまったのに、目の前では昨日と変わらぬ日常がつづいている。 こんな状態を平然と受け容れられるほど、等伯は強くなかった。 ..
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『等伯』(437&438)「地の群青をぬることは我々にもできますが、金の龍を描く仕事は若師匠と狩野光信さまにしかできません。そこで二人で持場を決めてやっておられましたが、六月十五日に若師匠の足場が突然くずれたのでござい..
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『等伯』(435&436)長谷川等伯は悪夢にうなされていた。 船に乗って琵琶湖を渡っている。客は一人である。頭を白布で包み白装束を着た女が、うつむいたまますすり泣いている。 突然強い風が吹いて、頭を包んだ白布..
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『等伯』(434)「長谷川さまから六百両もの大金をだまし取ったことや、武之丞に罪を負わせたことも聞きました。夕は泣きながら宗陳さまに懺悔したそうです。お許し下さいとは申しませんが、そうした心を持っていたことだけ..
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『等伯』(432&433)「はっきり言うが、お前には無理だ」 宗園は手厳しかった。 「胸の奥底に熱い火が燃えさかっておる。それを消すことはできぬし、消せばいいというものでもない」 それでも昔の好(よし)みだか..
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『等伯』(431)見合いは大成功だった。久蔵と絹子はすっかり打ち解け、縁組に異存はないというところまで話が進んだ。 「良かったですね。いいお方で」 その夜寝間に入ると、清子がしみじみとつぶやいた。 「..
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『等伯』(429&430)「ご過分のお言葉、かたじけのうございます」 「これからはたびたび七尾に来て下さい。ところで奥村武之丞どのは、実の兄上だそうですね」 「ええ。実家の長兄です」 「日便和尚から都で亡くなられ..
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『等伯』(427&428)等伯と久蔵は長谷川の店で夜を待ち、宗冬の家族とともに鍛冶町の山車を引いた。 夜もふけた頃、舞台の祭壇に神饌(食料)をそなえ清祓いを終え、三本の引き綱が出される。 圧巻は山王神社で曲が..
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やはり日銀は日銀のまま〜マネタリーベースからみる中銀のスタンス〜昨日の日銀マネタリーベースをみて愕然、、 まさか前年比減とまでは思いませんでしたよ マネタリーベースとはざっくり言うと市中に流れている 通貨の量を示す訳ですが、、、 金融緩和をするとこ..
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『等伯』(425&426)七尾は畠山家から重臣七人衆、上杉謙信、前田利家へとめまぐるしく領主が変わった。それぞれの家来筋や出入りの業者も残っていて、心の底にはわだかまりを持ちつづけている。 それを一掃するために日..
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『等伯』(423&424)日便和尚に導師をつとめてもらい、静子の納骨と追善供養をおこなった。 「ありがとうございました。これで静子も喜んでくれると思います」 「本光寺を発つ時、静子さんはこれから修行の旅に出ると挨..
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『等伯』(421&422)「城が……、畠山家の城がない」 「前田利家公が能登の太守になられてから、城を小丸山に移されたそうでございます。それにつれて町も寺も移されたと聞きました」 昔を知らない久蔵は冷静だった。 ..