記事「日経新聞」 の 検索結果 2587 件
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『ふりさけ見れば』(406~411)「大臣になる機会が来るまでズルワーンさまが守って下さるから、焦らず腐らず機会を待て。その時こそ、お前のもっとも優れた才質が発揮されるだろう」 十二月十五日、玄宗皇帝の一行が長安にもどってき..
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『ふりさけ見れば』(400~405)翌日は休息して長旅の疲れをいやした。 次の朝、思光の馬車に迎えられ、まず昇平坊を訊ねた。翼が育った家は昔のままだが、別の役人の官舎になっていた。 「どうだ。いろいろ思い出すだろう」 ..
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『ふりさけ見れば』(394~399)王維は仲麻呂の返事を待たずに隣の部屋に案内した。李林甫は寝台にうつ伏せになり、灸の治療を受けていた。 その姿は老人である。いや、もっと辛辣な言い方をすれば、死の足音におびえるひとつの肉塊..
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『ふりさけ見れば』(388~393)「このわしに四川の蜀郡(成都)に行けと言うのか」 「剣南には戦いに、蜀郡には交渉に行くのですから意味がまったくちがいます。しかも蜀の地は国忠さまと縁が深い所ですから、吐蕃との交渉に尽力して下..
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『ふりさけ見れば』(382~387)第八章 盟友再開 華清宮は長安の東北、五十五里ほど離れた場所にある。 天宝十一載(七五二年)十月五日、玄宗は例年のごとく楊貴妃をともなっ華清宮を訪ねた。 阿倍仲麻呂も妻の玉鈴とともに玄..
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『ふりさけ見れば』(377~381)「真備、朕とそちは似た者同士だな」 「さようでございますか」 「そちは大宰府に左遷され、遣唐使の務めをはたすことで復権をはかろうとしている、そうであろう」 「おおせの通りでございます」 ..
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『ふりさけ見れば』(371~376)春燕から鑑真上人を招聘するために尽力するという確約を得た真備は、中臣音麻呂を使者として奈良の都につかわすことにした。 「まず娘の由利を訪ね、この書状を帝と上皇さまに渡すように頼んでくれ。 ..
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『ふりさけ見れば』(366~370)「揚州の延光寺にも伝があるのだな」 「あの寺は揚州の商いの拠点よ」 「ならば十四箱の硫黄はお前にやる。上人を招くことができるように手配してくれ。それからもう一度遣唐使にしてもらえるように、..
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『ふりさけ見れば』(360~365)「頭領は安英秀と言い、耽羅(済洲島)で石晧然の一党を仕切っております。わしもあちらで商いをする時に世話になっております」 「安といえば、ソグド人に多い姓だが」 「本人は安禄山の親戚だと言っ..
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中国、新疆ウイグル自治区で核実験再開の兆候=日経新聞(スプートニク日本2022年8月1日)中国、新疆ウイグル自治区で核実験再開の兆候=日経新聞(スプートニク日本2022年8月1日) 中国、新疆ウイグル自治区で核実験再開の兆候=日経新聞 https://jp.sputniknews...
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『ふりさけ見れば』(354~359)天平勝宝三年(七五一)六月、吉備真備は政庁を出て観世音に向かった。五年前に吉備朝臣の姓をたまわり、晴れて吉備一国を代表する地位を得た。ところが昨年一月十日に突然筑前守に任じられ、大宰府に左遷..
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『ふりさけ見れば』(347~353)「もし妃殿下をお許しになるのであれば、淑妃さまをお慰めする手配もしていただきとうございます」 高力士はきちんと筋を通そうとした。 「貴妃を許す。淑妃も気がすむようにはからってやれ」 「..