記事「本」 の 検索結果 110260 件
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山本七平『日本はなぜ敗れるのか―敗因21カ条』の書評9:精兵主義の限界と科学的思考の欠如ひとりひとりの日本人は兵士としての戦闘力・精神力が強かったし、日本軍は海戦や南洋諸島で玉砕するほどの大打撃を受けるまでは非常に強かったというのは、一面の真実ではあるのだが、それは『アメリカ・本格的な近..
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山本七平『日本はなぜ敗れるのか―敗因21カ条』の書評8:軍の士気低下と飢餓・略奪の相互不信ニューギニア島での戦いまでは日本軍の戦意や士気は高くて頑強に抵抗したが、フィリピン戦では士気が総崩れとなり、上官の将校が懇意にしている慰安所の女を真っ先に逃がすなどして、兵士の規範・模範の基準が失われ..
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山本七平『日本はなぜ敗れるのか―敗因21カ条』の書評7:初めての総力戦・長期戦と厭戦気分昭和12年(1937年)当時、その後に泥沼化していく『日中戦争』を『日華事変(北支事変)』と呼称していたように、関東軍は中国との戦いを『国家間の大規模かつ長期的な戦争』などではなく『警察力で対応できな..
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山本七平『日本はなぜ敗れるのか―敗因21カ条』の書評6:大東亜共栄圏の理想と対等意識になれない現実飽くまで日本の支配体制・世界経営に服従して、天皇主体の八紘一宇や大東亜共栄圏の価値観に同意する限りにおいて、外国のアジア人を日本人よりかは劣った同胞(亜日本人)として認めるという『自己の絶対化・文化の..
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山本七平『日本はなぜ敗れるのか―敗因21カ条』の書評5:フィリピンのゲリラ軍と日本中心のアジア主義日本人とアジア人との間に当然あるはずの『文化圏・歴史・価値観・生き方の違い』を省みることなく、天皇を君主に戴く日本軍がアジアを欧米帝国主義から解放して上げるのだという世界観(使命感)を強制したことも“..
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山本七平『日本はなぜ敗れるのか―敗因21カ条』の書評2:バシー海峡の悲劇と日本の精神主義戦後の日本には漁船といえども殆ど船は残っておらず、日本にあった無数の船が戦地の海域や上陸作戦に活用されて、そのほぼ全てが撃沈されて海の藻屑と消えた。つまり驚愕すべき押し込み率で兵員を押し込んだ約300..
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山本七平『日本はなぜ敗れるのか―敗因21カ条』の書評1:小松真一の『虜人日記』とバシー海峡陸軍専任嘱託の技術者として戦地に徴用された小松真一氏が、日本が敗戦して間もない時期のフィリピンの収容所で密かに書き残した『虜人日記』は、山本七平氏がいう『現地性』と『同時性』を兼ね備えた一級史料である..
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“Amazonや電子ブックの台頭”によって減少する書店:書店で本を買うニーズと電子書籍の利便性巨大ECサイトのAmazonや楽天が台頭したことで、実店舗を構える書店・電器屋などが『既存の顧客・売上』を奪われて閉店する事例が相次いでいる。特に書店(本屋)は、出版不況というマクロなパイの減少に、『..
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菅付雅信『中身化する社会』の書評2:個人・集団の可視化とビッグデータがもたらす変革現代のファッションモードは単純にチープな製品へとカジュアルダウンしているだけではなくて、『本質的な価値・実用主義の利点』に従って見せかけだけの装飾・意匠・高級感をむしろ取り除くようなベクトルの動きも見..
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菅付雅信『中身化する社会』の書評1:若者の消費離れと現代のライフスタイルの変化の分析ウェブ社会は『仮想空間』や『表面的な関係・言葉』などと呼ばれて、リアルのフェイス・トゥ・フェイスのコミュニケーションよりもその価値や濃度が低いと見なされやすい一方、本音の言葉のやり取りや現象の本質の摘..
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佐々木俊尚『レイヤー化する世界』の書評4:境界線のない“場”と自己の多面性を映す“レイヤー”世界で生きるすべての人々を呑み込んでいってしまうと予測される“場”は、インターネット上のビジネスモデルとしての重要性がずっと指摘され続けている“プラットフォーム”と言い換えることもできるが、『誰もが必..
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佐々木俊尚『レイヤー化する世界』の書評3:“ウチの世界”と“ソトの世界”の境界が揺らぐシーパワーである日本は、海に囲まれた単一民族国家に近い特殊な国家(自然発生的な国家)であると見なされがちであるが、日本が『日本人という国民アイデンティティを持った国民』によって構成される近代国家になる..