記事「短歌」 の 検索結果 17219 件
-
短歌人11月号より その2 会員2敗戦を終戦とよぶ夏盛り最終列車に雨ばかり降る 葉山健介 ことばの言ひ換へで、それが無かつたことにはならない。 高齢者殖えゆく社会の片隅にわれも..
-
海ちゃんはわがままだから 空ちゃんと目配せをする眉毛をあげてお天気が良いと、「かめむし」つて奴が大挙して押し寄せる。 ビックリすると少々ではとれない悪臭を放つのである。 人んちに勝手に入つてきて、驚いたからと言つて、..
-
短歌人11月号より その1 会員2まだ夏がクローゼットで足踏みをしている今年は着てない浴衣 鈴掛真 クローゼットにはまだ夏物の服が掛かつてゐて、浴衣も。 この夏は、かの人と、その..
-
「ほどける」ほどける 隧道をぬけるとちさき浦があり海猫の声とほくきこえる 道なかにずだぶくろ様のものありてほぐれて猫となりて去りたり つつましく速度を落とし四ツ辻に救..
-
年年に恥多きこと増えてくる文月晦日の星月夜かな老人力つてやつでせうか。 一方では脆くなり、他方ではふてぶてしくなるやうでありまするよ。
-
明け方の雨があがりて川霧の晴れたる道を歩けばさみし深呼吸せむ。
-
ドローンによる映像か流木に土砂にうもるる集落をみす体調すぐれず、十月号会員1欄の歌を紹介できそうにありません。 残念です。
-
短歌人10月号より その5 会員2手から手へクラスのうさぎの赤ちゃんは一人三十秒まで抱ける 浪江まき子 マニュアル的平等の不気味。 昼ご飯夫の買いたるうなぎ飯をおいしく全部たいらげ..
-
右前腕の皮膚は破れぬ九十有余年を経たる渋紙のごと疲れると、食べ過ぎる。
-
熱風にゴーヤの髭はふるへたりゆふべ朱色の実をはじかむよいやはや、疲れが・・・
-
短歌人10月号より その4 会員2グーグルマップで猫を探す四年前の道 国東杏蜜 自由律、といふこと。 四年前の道の不自由さ。 同じ年に生まれた子供集められ黄色の帽子渡されて..
-
むづからずお乳をよく飲みよく眠る赤子がゐること時折忘る長い一日を、やうやくに終ふ。