記事「短編」 の 検索結果 1132 件
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『女のいない男たち/村上春樹』を読んで僕は、比較的独りでいることが好きだし、 独りでいることが気にならない方だと思うけれど、 男にとって「女=伴侶・彼女」がいないこと、 またはいなくなったことの喪失感がとてもリアルで、 物語・創作..
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『TVピープル/村上春樹』を読んで買った覚えはなかったんだけど 本箱から「ぽん」と出てきた。 下手な冗談ではないけれど 本当にホンがポンと出てきた。 何かの暗示か、予兆なのだろうか。 <TVピープル> 飛躍しすぎた..
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『回転木馬のデッド・ヒート/村上春樹』を読んで毎日僕らは、 些細なことに一喜一憂し、 時には天にも昇るほど高揚し、 時には自殺を考えるほど失望する。 しかし、それらは 所詮回転木馬の中のことで 一歩離れた所から見れば 喜も憂も大差な..
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『最後の恋/阿川佐和子 角田光代ほか』を読んでタイトルにクラっときて、衝動買いしてしまった。 今までの経験では、 衝動買いしたものは、あたりとはずれが五分五分なんだけれど 今回は「当り」だった。 <春太の毎日/三浦しをん> ..
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『こうばしい日々/江國香織』を読んで江國さんの作品は大半読んだと思うのだけれど なんて瑞々しい文書を書く人なんだとあらためて感心した。 感嘆した、と言った方がより近いかもしれない。 しかし文体は、そっけないまでに至極シンプル。..
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『パン屋再襲撃/村上春樹』を読んで前から読みたかったけれど なかなか手に入らず半ばあきらめかけていたら たまたま立ち寄ったブックオフで100円で売っていた。 ほとんど一年ぶりくらいに春樹さんの作品を読んだのだけれど 「もう..
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『すいかの匂い/江國香織』を読んで江國さんの短編は それぞれにリズムや色合いがことなり、 ストーリー仕立てのミュージックビデオを見ているような感じがする。 江國さん本人は 文学以外のことにあまり興味はないかもしれないけれど..
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『泳ぐのに、安全でも適切でもありません/江国香織』を読んで解説で山田詠美さんがいっているように、 「濃縮ジュースの一滴」のような短編と表現するに尽きる。 はっきり言って、江国さんと波長の合わない人や 想像力の乏しい人はこの短編集を読んでも全然面白く..
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『中国行きのスロウ・ボート/村上春樹』を読んで前半の4作品と後半の3作品では、 明らかに作風が異なっている。 巻頭で村上氏本人が『羊をめぐる冒険』をはさんで およそ1年近くのブランクがあるとわざわざ断っていることからして、 村上氏自身..
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『つめいたいよるに/江國香織』を読んで短編はスイーツに似ていると思う。 一口目で一気に自分の世界へ引き込み、 腹が一杯になることよりもその後の余韻(食後感、読後感)がとても重要であることなど、 共通するところが多いと思う。 江..
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【角の生えた帽子】宇佐美まこと ★★宇佐美まことが雑誌に書いたいくつかの短編と書き下ろしを載せた【角の生えた帽子】を読んだ。相変わらず入念な取材をバックとする秀作ばかりだ。 ただ、やはり短編はこの人の作風(ホラーがかっ..
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「雨おんな」司馬遼太郎 著この短編も、司馬遼太郎全集8に所載である。出雲の歩き巫女の「おなん」という女性が主人公である。関ヶ原合戦の時に、たまたま、この地にお供の者(与阿弥、市)と3人と旅をしていた。 夜、西軍に属した宇喜多..