記事「私小説」 の 検索結果 129 件
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さよなら、最後の恋 その1美月のその後の消息について、何も知らなかった。 ところが2002年2月26日(火)、突然に彼女の訃報がもたらされた。 あのアメリカでの同時多発テロ、ツインタワーで行方不明のままだと。 ..
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七夕の恋、再び その1018時55分、2番線ホームの発車のベルが鳴った。 「わたし、行かなくちゃ。」 「そうだね、また逢えてよかったよ。」 「それじゃ、お元気で。」 「あぁ、君も。」 ..
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七夕の恋、再び その9「本当に、久しぶりね。」 「あぁ、そおだね。」 「あなたは、元気だった?」 「あぁ、君も元気そうだね。」 「今では、2児の母よ。」 「ふぅん、そうなんだぁ。」 ..
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七夕の恋、再び その84月26日土曜日、18時52分。 JR川崎駅の東海道本線の1番線ホームに、静岡行き普通電車が入線してきた。 2番線ホームでは、18時55分発東京行き普通電車の入線アナウンスが流れ始めた。 ..
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七夕の恋、再び その7その時、電車は走り出した。 言葉を交わすことは出来なかったが、お互いのこころは通じたと思う。 あの頃と何も変わらない彼女のほほ笑みが、僕に勇気をくれた。 あのとき、別れてしまったことを悔..
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七夕の恋、再び その6誕生日の翌日、実家に帰るためJR川崎駅・東海道本線ホームへの階段をおりていた。 乗るつもりでいた18時53分発、普通電車・静岡行きが出発してしまった。 ふと2番線に停車していた、上り電車の..
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七夕の恋、再び その5幸か不幸か、仕事がメチャクチャに忙しくなった。 辛い想い出は、忘れていった。 4月18日(金)は、34回目の誕生日だった。 朝から夕方の会議の資料作りに忙しく、今までで最悪の誕生日じ..
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七夕の恋、再び その4ところが彼女の両親に、彼女の妊娠が分かってしまった。 おまけに彼女の友達が彼女の元彼に、彼女の妊娠を話した。 2月15日(土)に彼女の家に、関係者全員が集まって話し合うことに。 結論..
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七夕の恋、再び その3翌日の日曜日、彼女に付き添い病院に行った。 検査の結果、妊娠3カ月であることが分かった。 僕が、彼女と付き合い出して1カ月半。 彼女に聞いたら、子供の父親は前の彼氏だという。 ..
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七夕の恋、再び その2そして12月中旬、今度は渋谷で知りあった女子高生と付き合いはじめた。 彼女は彼氏と別れたばかりで、クリスマスを一緒に過ごす相手を探していた。 最初は軽い気持ちで、付き合いはじめた。 だが..
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七夕の恋、再び その1あれから、何年が経っただろうか。 鎌倉の駅で、彼女と別離(わか)れてから。 7月からちょっとしたきっかけで知りあった彼女と、つきあい始めた。 彼女は、外車のディーラーだった。 ..
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最後の恋 その8別れの日が、来た。 今日、美月はアメリカに帰る。 成田空港まで、彼女を送りに行くことにしている。 横浜駅で待ち合わせ、成田エクスプレスで成田に向かった。 ふたりは今までの6日間が嘘のよ..