記事「藤井太洋」 の 検索結果 33 件
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『オーグメンテッド・スカイ』(藤井太洋)―――― 「泊君、わかんないのか?」 それまで聞いたことのない口調だった。飲酒や喫煙、無断外出を叱るときとは違う、訴えるような声に、マモルたちは背筋を伸ばした。 「偽善かもしれないが、彼らは自..
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『ワン・モア・ヌーク』(藤井太洋)―――― テロリストがプルトニウムを持ち込んだ東京には、七十五年前、マンハッタン計画の時代には夢にすら見ることのなかった高精度な工作機械と十億分の一秒を刻む時計、そしてそれらを操れる女性エンジニア..
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『おうむの夢と操り人形 年刊日本SF傑作選』(大森望、日下三蔵、藤井太洋、宮内悠介、西崎憲、水見稜、円城塔、高野史緒)―――― どんなシリーズにも終わりは来る。人それを最終巻という――。という訳で、十二年もの長きにわたってご愛読いただきました《年刊日本SF傑作選》も、本書をもって終了ということに相成りました。 ..
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『NOVA 2019年秋号』(大森望:編集)―――― 中身がめちゃくちゃ? 辻褄が合わない? いいんだよ、これはSFなんだから。SFってのはめちゃくちゃで辻褄が合わないもんだろ。 ―――― 収録作『宇宙サメ戦争』(田中啓文)より 文庫版p..
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『東京の子』(藤井太洋)―――― アーチの下り坂を駆け下りた仮部は、運転室を収めた柱によじ登り、その三階建てほどの高さから宙に身を投げ出した。 目標は、十二メートル先の、七メートル下方にある幅二メートルほどの鉄の桁だ..
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『宮内悠介リクエスト! 博奕のアンソロジー』(梓崎優、桜庭一樹、山田正紀、宮内悠介、星野智幸、藤井太洋、日高トモキチ、軒上泊、法月綸太郎、冲方丁)―――― 集められた原稿を、いまあらためて読んでみて思う。 これってもしかして、ぼくがこれまでなした仕事のなかで最高傑作なのではないか? ―――― 単行本p.4 宮内悠介さんの..
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『ハロー・ワールド』(藤井太洋)―――― 「袖のHello, world!(ハロー・ワールド)は? よく見るんだけど何か意味あるの?」 「うまくいきますように、っていうおまじない」 僕のそっけない答え方に郭瀬が吹き出した。「..
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『おうむの夢と操り人形』(藤井太洋)―――― 「どうだろう。パドルと話すことの意味を製品の名前にしない?」 「いいね。例えば?」 「パロットーク(おうむ返し)だ。パドルに心はない。それを忘れないようにしよう」 決まり、と言った..
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『公正的戦闘規範』(藤井太洋)―――― 現在から断絶した超技術ではなく、今ある技術が、もう少しだけ進んだとき、どのような世界が見えてくるのか(もちろんSFだから誇張はあるけれど――著者はあるところで、それを「見えないシンギュラリ..
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『行き先は特異点 年刊日本SF傑作選』(大森望、日下三蔵、藤井太洋、宮内悠介、上田早夕里)―――― 実を言うと、編集部からは早い段階で、切りのよい十巻までで打ち止めの可能性を言い渡されていたのである。だが、七冊目の『さよならの儀式』が思ったより売れたこともあり、もう少し続けてもいい、とい..
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『AIと人類は共存できるか?』(早瀬耕、藤井太洋、長谷敏司、吉上亮、倉田タカシ、人工知能学会:編集 )―――― 生産性が悪いから仕事が終わらないのではない。人工知能のボトルネックにならないよう、同じ速度で仕事をすることが求められるから帰れないのだ。(中略)今回の教訓のひとつは、『人間は機械との..
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『アステロイド・ツリーの彼方へ 年刊日本SF傑作選』(大森望、日下三蔵、藤井太洋、宮内悠介、上田早夕里)―――― あっと驚く新発明から、ノアの方舟、自動販売機、狸、ビリヤード、源氏物語、平行世界、無人探査機などなど、ありとあらゆる題材が扱われている。(中略)この一冊を読むだけでも、いまの日本SFの..
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