記事「記憶」 の 検索結果 2998 件
-
記憶と瞬間私たちにとって、瞬間的なものはけっして存在しない。私たちがそういう名前でよぶものの中には、すでに私たちの記憶力の働きがはいってきていて、無限に分割できる時間のいくらでも多くの瞬間を、それぞれ互いに延長..
-
記憶力は脳の機能ではない脳の損傷が特定の種類の記憶をおかす場合には、いつも、おかされた各記憶は、たとえば同時期のものであるとか、互いに論理的に縁があるとかいう点ではなく、ただ全部聴覚的であるとか、全部視覚的であるとか、全部..
-
記憶力とは知覚にかんしていえば、私たちの身体は、宇宙の中で刻々占める位置によって、私たちが影響力をもつ物質の部分と局面を標示する。事物に対する私たちの可能的な働きかけの正確な尺度である知覚は、現に私たちの器官に..
-
物質がわれわれの内に忘却を置く心理学においては無力は無意識を意味するのである。ほかの場合はすべて、観察せれるにせよ仮定されるにせよ決して明確に限局されない損傷が、全体を変質させるか断片化するかは問わず、感覚=運動性の結合の総..
-
一般観念と記憶力私たちは純粋な記憶力の役割と本性をますますよく理解するであろうが、しかもまた類似および一般性というひとしくあいまいな二つの観念を、まったく特殊な局面から考察することによっておそらく解明するであろう。..
-
蘇生した人がのべているところではある種の夢や夢遊状態における記憶力の「高揚」は、ごく普通に見られる事実である。この場合、消滅したと思っていた記憶が、驚くほどに正確に再び現れてくる。私たちは、完全に忘れられていた幼少期の光景を、こと..
-
記憶の保存場所私たちは記憶がどこに保存されているかということを、問題にせずにはいれらない。私たちは物理化学的現象が脳の中で起こり、脳は身体の中にあり、身体はそれを浸す空気の中にあると考える。しかしいったん完了した..
-
現在とはなにか私の現在とよぶものは、直接的未来に面する私の態度であり、私の緊急の行動である。だから私の現在はまさに感覚=運動的だ。私の過去のうちで、この行動に協力し、この態度にあてはまることのできるもの、要するに..
-
脳の損傷によって記憶は破壊される?しかし私たちはこの幻想を、それがついに明らかな矛盾におちいるまさにその一点まで、追いつめていかなければならない。すでにのべたように、諸観念、すなわち記憶力の奥底からよび起される純粋記憶は、展開して記..
-
記憶喪失は情動が同じ効果を生ずることもありうる。けれども時としては、特定の表象群が記憶から消え失せたかに思われる場合も出てくる。私たちはこうした事実を多数にわたって吟味してみたが、それらはまったく截然(せ..
-
第一の記憶力と第二の記憶力過去は、私たちが予想したように、一方ではそれを利用する運動機構として、他方ではそのすべての出来ごとを、輪郭、色彩、時間におけるその位置をもつ姿のまま彷彿する人格的記憶心象として、そのような二つの極端..
-
蓄積されたイマージュをどこに保存するしかし私たちは、実践上の最大の利益をもとめて、物ごとの本当の秩序を転倒する根強い習慣をもち、空間からとられた比喩に極度にとらわれているので、記憶がどこに保存されるかということを、問題にせずにはいられ..