記事「読む」 の 検索結果 663 件
-
風姿花伝『非道、行ずべからず(松井今朝子)』 第十一代勘三郎が太夫元を務める中村座の火事と、焼け跡の亡骸で幕を開けるを時代物ミステリー。歌舞伎の企画製作に携わっていらした作者だけあって、裏舞台の描写..
-
となりのリアル。『となり町戦争(三崎亜紀)』 いつもと変わらない日常の中で、いつの間にか進行していた自分の住む町と文字通りの「となり町」との戦争。淡々と「事業」として戦争を遂行していく自治体と、戦争のリアルが感..
-
晴れの日に。『てるてる あした(加納朋子)』 『ささら さや』の姉妹編(最近、姉妹編続きだな)。 前作のヒロイン・サヤさんは頼りなくて、もどかしくて、だからこそ、いつの間にか彼女を見守るご主人(=幽霊)と..
-
たんぽぽ『蒲公英草紙-常野物語(恩田陸)』 不思議な力を持つ常野一族を描いた『光の帝国 常野物語』の姉妹編、と呼んでいいのでしょうか?20世紀を迎えた頃、日本が暗い時代に突入していく直前に、東北の山村で..
-
立ち昇る。『風味絶佳(山田詠美)』 口の中でゆっくり唾液と溶け合って、いつの間にか鼻腔に満ちている甘い香り。懐かしく、疎ましい、甘い香り。まさにミルクキャラメルのようなお話が、箱の中に一見行儀良く、その実..
-
Bright Side of Life『暴徒裁判(クレイグ・ライス)』 タイトルだけ見るとバイオレンスみたいだけれど、弁護士マローンシリーズは古き良きハリウッド映画の薫りがする洒脱なミステリなんだにゃ。 今回は山本やよいさんによる..
-
P IS FOR PERIL『危険のP(スー・グラフトン)』 キンジーシリーズの16作目。ハードカバーでは、もうすぐRが出るみたいですね。 何故だか、V.I.はハードカバーを買うのに(最初の何冊かは文庫だったけど)、キン..
-
流れる。『職業外伝(秋山 真志)』。 飴細工師、見世物小屋、俗曲師、幇間、えとせとらえとせとら。絶滅寸前の職業に就き、今なお収入を得ている人々のルポルタージュ。 「天職」って何なんだろう。この本を..
-
ュじゃなくて、ユ。ただいま、21時退社運動推進中(参加者一人)。 ということで、21時に会社を出るってことは、本屋をうろうろする時間を入れても23時には家に着いちゃったりするわけですよ。素晴らしい。 そんな..
-
夢の時間明治初期に東北・北海道を旅して『日本奥地紀行』を書いたイザベラ・バードのことは、何年前だったか、かなり前の『サライ』の特集が印象深いのですが、その旅に日本人通訳の青年「イトウ」が同行していたことが記事..
-
destiny『フランスの布―アンティークプリント1946-1959』 なんとなく立ち寄った本屋でなんとなく手に取っただけだったのに、もう置いて帰るなんて絶対に出来ないっ!とジタバタしたくなるくらいの、運命の..
-
七色『虹(吉本ばなな)』 タヒチの色彩が瞼の裏に鮮やかに広がるようで、作家の表現力って凄いなぁと思います。 ドラマ化するならヒロインは深津っちゃんだな。小さな体で、孤独で、無口だけれど、生きる物と..