記事「随筆」 の 検索結果 870 件
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随筆<幻覚>甥が肩の腱板断裂をして、手術することになり、その立会い人を頼まれた。手術は早朝から始まり、終わったのは昼の1時過ぎ、5時間以上の大手術となった。 手術は無事成功し、執刀医から写真を見ながら、説明..
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随筆<ダイエット>先日、車椅子の申請をする為に必要な医師の診断を受けに、保健所に出かけた。 6年前に交付してもらった車椅子がやけに重たくて、十年以上使った古い車椅子に、私は最近まで乗っていた。この車椅子は軽く..
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随筆<ポポー>このところ何故か、生まれてはじめての体験が続いている。 ポポーという珍しい果物を食べたのも、その一つ。 ポポーのことは、同じ市内で、ポポーの栽培と研究をされておられるY先生のブログで..
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随筆<千羽鶴>生まれて初めて、「千羽鶴」というものを頂いた。 「見せたいものがあるから。出てこない?」という誘いの電話をもらって、出かけた所は、町の外れにある海を見下ろす高台の住宅地。その日..
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随筆<平成の猿蟹合戦>平成の猿蟹合戦 3年前、畑の脇に植えていたバカ瓜(ハヤト瓜)を盗みに来た山猿がいた。一個の瓜を大事そうに抱いて、屋根の上から顔..
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随筆<落し物>落し物 私の右足は、時々不意に痙攣を起こす。その度に、引きつった足が、車いすの足乗せから落っこちる。落ちた足は感覚がないので、そのまま気づか..
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随筆<あっちゃ向いてホイ>昔、コロという名前の犬を飼っていたことがある。こげ茶色をした雑種の小型犬で、窓の傍のミカンの樹に、いつもつながれていた。 コロはお人よしで、放し飼いのチャボがすぐ..
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随筆<板橋の傍で>庭先に架かっている橋がまだ板橋だった頃、そのたもとに大きな八重桜の樹が数本あった。桜は毎年のようにうす桃色の花房を沢山つけ、散るときには、吉野桜のように花びらを散..
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随筆<近道>近 道 私が時々買い物に出かける所は、広い駐車場を取り囲むように、いくつかのお店が集まっている。いつも利用するお店は、あいにくその東西両端にあるので、駐車場を3百メートルも横切..
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随筆<今どきの天動説>いまどきの天動説 「地球が回りよるのが、俺はどしてん信じられん。」 隣の権兵衛さんは、今でも頑固にそう言い張る。 「だってわらよ、考えちみよ。地球が回りよる..
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随筆<蝿とり紙>昼食のおかずに魚の干し物を焼いていると、匂いを嗅ぎつけて、どこからかキンバエが飛び込んできた。一匹の蝿を追い出すために、窓を開けたり閉めたり、二人..
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随筆<隣の権兵衛さん>おととし、隣の権兵衛さんは自分の畑にスイカの苗を植えた。夏が来て、もうそろそろ食べ頃かと思う頃、霧島さんの鳥居の前を通りかかると、道のあちこちにスイカの食べ散らかしが、ゴロゴロ転がっていた。どっ..