記事「ドーバー」 の 検索結果 102 件
-
ホッと空の物語30‐海峡のモグラ-米ロビンス社 ディックの苦悩と決意その夜、杉村、端元、近藤等で彼我の形勢分析をじっくりと行った。最後に、杉村部長が「こっちがわずかかも知れないが強いと思う。明日は押すぞ」と判断を下した。 2月21日(土):土曜日であるが、珍しくフラ..
-
ホッと空の物語29‐海峡のモグラ -三つ巴ロビンスとの交渉は、小杉の問題が暗礁に乗り上げ膠着したままであったが、2月19日に杉村営業部長が来仏して事態が動いた。 1987年2月19日、Lot8の貫通式後の20日、21日(土)は大きな転換点だ..
-
ホッと空の物語28‐海峡のモグラ-リベンジはパリからエマニュエル・オーレ事務所はパリ8区にありフランス国鉄(SNCF)サンラザール駅前で、R.Sato事務所の近くである。周りにはプランタンデパート、オペラ座などがある。パリの常宿にしていたホテルアリソン..
-
ホッと空の物語27‐海峡のモグラ-出直しの設計ブックを携えてMCSの実験は三分の一の縮尺規模で、日本で行うことになった。試料はフランスから約40トンのチョークを取り寄せる事にした。この時にチョークには上部からホワイト、グレー、ブルーの三種がある事を知った。仏側..
-
ホッと空の物語26‐海峡のモグラ 執念の直訴12月10日(水)午前、TMCのフィルマン、ゴルティエに春日、R.Sato、滝川らと共に会った。 春日:ようやくお会いすることができました。FCBと協働しており、前面には出ていませんが技術者を派..
-
ホッと空の物語25‐海峡のモグラ FCBのおもい12月08日(月)、春日技術部長が来仏。ロリドンと経緯の総括をした。 こちらから「TMCの件はFCBにとっても、KHIにとっても重要である。相手のロビンスには小杉がついている。その上DHIにも出ら..
-
ホッと空の物語24‐海峡のモグラ かすかな希望?12月3日に、TMCからスクリューコンベア(SC)の実験をしているので見に来ないかと連絡があった。場所はカレー市のすぐ南東の発進縦抗が構築される予定のサンガット近郊である。TMCに会う最初で最後のチ..
-
ホッと空の物語-23 海峡のモグラ‐反撃の新技術どんな展開になったとしても、今は新型SCのコンセプト(基本的考え)をしっかり固め、質問に応えられ、効能を説明できるように理論武装することが重要であると考えた。 SCは長くすれば、それに比例して耐水圧..
-
ホッと空の物語-22 海峡のモグラ‐T4も敗色濃厚に10月31日(金)になって、T1の結果が判然としない中、FCBがT4のオッファはしないと言い出した。どうもTMCより土圧式でのオッファを求められたようである。 新型SCはまだ単なるアイデアの段階であ..
-
ホッと空の物語-21 海峡のモグラ‐T1の敗退受注近し、と打電した翌日の14日に不安な情報がもたらされた。ウルパイン氏よりR.Satoへ電話があって「DHIはニューアイデアのダブリュスクリュー(W/SC)排土の土圧式である、泥水式のFCBは必ずし..
-
ホッと空の物語-20 海峡のモグラ‐北フランスの生活1986年10月5日(日)から長い受注のドラマが始まった。 それを暗示する出来事が出発日に起こった。夕方パリCHD空港に着いたが予定の迎えの人が一向に来ない。各到着便も終わって空港も閑散としてきた..
-
ホッと空の物語‐19 海峡のモグラ-仏企業と共に1986年の7月にTBM各社は技術仕様書と見積書を提出した。我陣営は、陸上側、海峡側共にTMCの要求仕様どおり、泥水式で応札した。日本勢の他社は海陸共に新型スクリューコンベア(SC)を採用した土圧式、..