記事「ブルドッグ」 の 検索結果 1538 件
-
新たな802日目「ジェイク、いい、♬トントントトト~ン トントトト~ンのリズムよ。分かった?」「OK、任しときなって」「ジェイクが最初のトントンをガリッ、ガリッとやるのよ、そうしたら、わたしがキュキュキュ..
-
新たな801日目昔々、「影を慕いて」という流行歌があった。古賀政男作詞作曲で、藤山一郎が歌いヒットした。♬まぼろしの~影を慕いて雨に日に~、と歌う。儚いロマンチシズムの翳りというか、とにかく歌詞からは愛し..
-
新たな800日目こんなご馳走は久し振りだ。舌を天に翳して美味そうなところを掬い込む。やっぱり美味い。よくグルメ番組で、高級寿司とかフォアグラを口に運んだレポーターが、「生きててよかった」とか、「最高に幸せ」とか云うけ..
-
新たな799日目差し当たり、ぼくの視線の先に何がいるかは置いといて、この状況を表すとすると、例えばそれが蛙だと、蛇に見込まれた蛙となる。鷹の前の雀、猫の前の鼠でもいい。犬の前の・・・、それはないか。要は、その何かは、..
-
新たな798日目晴れ間が見えたら、庭に駆け出そう。なんかのキャンペーンのコピーみたいだが、連日雨に閉じ込められてしまった部屋のなかで、めいめいが勝手に繰り返していた言葉だ。外に飛び出してみて、その思いがガルボと一致し..
-
新たな797日目「どうしたの?枝なんか噛んで?」「ああ、これ?」「その枝、美味しいの?」「別に美味しかないよ。でもこうしてしばらく噛んでると、口の中がスッキリしてくるんだ」「つまり、楊枝って訳」「ピンポ~ン。それ兼歯..
-
新たな796日目さすがに雨が続き、昼間と云えど薄暗くなった部屋にずっといると、時間を持て余す。ふたりで適当な遊びを見付けてはそれに興じてもみるのだけれど、また明日も同じように過ごさなければいけないのかと思うと、一気に..
-
新たな795日目首輪はなく、もちろんリードもなく、野原を駆け回るのは至上の喜びだわ。普段はあまり思わないんだけど、今は「わたしってなんて幸せ!」って叫びたくもなっちゃう。思いっきり走り回って、ちょっと疲れたら、立ち止..
-
新たな794日目「ちょっとジェイク、顎上げてみ」「え~っ」「いいから顎上げてみ。あらっ、ちょっと赤くなってない?痛くないの?」「べつにそうでもないけど」「でも結構赤くなってるわよ」「じゃあ、きっと掻きむしったんだ。昨..
-
新たな793日目「やられちまったわね」「ホントだよ。こんな天気に何でドライブって思ってたんだけどさ。何か美味しいもので食べさせてくれるんじゃないかと、つい期待しちゃってさ」「そうそう。わたしもなのよ。だって、昨日、明..
-
新たな792日目「ねえ、ガルボ。きょうはやけに桜の花びらが飛んでくるねぇ。ほら、ここにもこんなに舞い落ちてる」「そう?風が強いからじゃない」「いや。それだけじゃあなさそうだよ」「そうなの?じゃあどうしてよ?」「こうし..
-
新たな791日目これよ、これ。こういう陽射しを待ってたのよ。やっぱり春はこうでなくっちゃあ。時折、風に運ばれてきた桜の花びらが鼻をくすぐると、うつらうつらしながら漕いでた船がいったん止まりそうになるけれど、大丈夫、ま..