記事「一般小説」 の 検索結果 511 件
-
待ち時間を楽しもう 『次の電車が来るまえに』 ☆☆☆『次の電車が来るまえに』 著者 越谷 オサム(こしがや おさむ) 中々、意味深なタイトルだ。 人間、やらなければならない時に、やっておかなければならないことがある。 気に留めずに..
-
自然は容赦なく迫ってくる 『孤高の人 上・下』 ☆☆☆☆『孤高の人 上・下』 著者 新田 次郎 いまだ、おじさんは、ずっと「なぜ山に登るのか?」と言う登山における古典的命題を追っている。 その何らかの手掛かりを得るためには、この新田次郎さん..
-
落語家は寄席で育たれる 『神楽坂謎ばなし』 ☆☆☆『神楽坂謎ばなし』 著者 愛川 晶(あいかわ あきら) いやまあ、落語噺を本気で聴かなくなって随分久しい。 彼これ、2~3年になるだろうか? 時たま、ラジオ番組から流れる落語噺に..
-
良質なセンス満載の小説 『七時間半』 ☆☆☆『七時間半』 著者 獅子 文六(しし ぶんろく) 『七時間半』とは? 睡眠時間のこと? それにしては、高齢のおじさんには いささか長過ぎる。 それでは、労働時間か? ..
-
軍拡に進みつつある日本 『百舌落とし』 ☆☆☆『百舌落とし』 著者 逢坂 剛(おうさか ごう) いやまあ、おじさん、鬱陶しい気分で、この本を読んでいる。 そして、ますます不機嫌になって、この本を読了した。 本が悪いのではない..
-
ホンネを暴露したけれど… 『トリップ』 ☆☆☆『トリップ』 著者 角田 光代(かくた みつよ) いやはや、人間は、誰しも面従腹背、ホンネとタテマエを使い分けて生きている。 そこで、ホンネとタテマエを小説と言う包丁で切り分けて、ホン..
-
現代社会の病理が見える 『金木犀の徴(しるし)』 ☆☆☆『金木犀の徴(しるし)』~探偵・藤森涼子の事件簿~ 著者 太田 忠司(おおた ただし) 探偵・藤森涼子さんとは、随分久しい。 前回、この古本屋で紹介したのは数年前のことだろう。 ..
-
権力の本質はヒロイズムにある 『警視庁草紙 上・下』 ☆☆☆『警視庁草紙 上・下』 著者 山田 風太郎 いやもう、アッと言う間に、この長い物語を読み終えてしまった。 物語は、明治維新の混乱期から西南の役に至るまでの時代を背景に、維新の策謀家 ..
-
女性徴収官の戦いは続く 『トッカン 徴収ロワイヤル』 ☆☆☆『トッカン 徴収ロワイヤル』 著者 高殿 円(たかどの まどか) おじさんがこの前に読んだ三作目で、一応、この『トッカンシリーズ』は、ほぼ終焉したらしい。 前三作で、主な主人公が抱える..
-
現代の教育現場に物申す 『ぼくらの七日間戦争』 ☆☆☆『ぼくらの七日間戦争』 著者 宗田 理(そうだ おさむ) おじさん、数回前の古本屋で、あさのあつこさんの『復讐プランナー』という、いかにも空恐ろしいタイトルの本を紹介した。 その作品は..
-
登山には命題を解く鍵がある 『氷壁』 ☆☆☆『氷壁』 著者 井上 靖 いやもう、井上靖さんの作品を久しぶりに読む。 以前に読んだのは、もう随分前になる。 この古本屋でも、井上靖さんの作品を取り上げるのは、『楼蘭』をは..
-
男と女が織り成す事件簿 『三面記事の男と女』 ☆☆☆『三面記事の男と女』 著者 松本 清張 『三面記事の男と女』でなく、その逆、「男と女の三面記事」ではないか? いやもう、何だか、松本清張さんが作品のネタはないかと目を皿のようにして、..