記事「倫理学」 の 検索結果 62 件
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『中庸』の儒教思想と子思や朱熹(朱子)の説いた君子の“道・誠・理”『中庸』は『論語』『孟子』『大学』と並ぶ、儒教の四書のうちの一つである。儒教の中核的教義や行動規範とも関連する『中庸』という書物を書き著したのは、始祖の孔子の孫に当たる子思(しし)という人物で、字(あ..
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『風立ちぬ』の喫煙描写と『はだしのゲン』の残酷描写へのクレームについての雑感:4『はだしのゲン』には確かに小学校低学年くらいの子供に見せるには、少し過激で残酷な暴力表現(感受性の強い繊細な子供には心理的負担・恐怖になるような表現)が含まれているところがあるので、『一切の年齢制限が..
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戦争にまつわる人物・出来事を題材にした作品『風立ちぬ』と『はだしのゲン』の感想:2戦争で都市や敵艦を爆撃して人を殺害する道具(特攻の道具)として働いた戦闘機の零戦は、堀越二郎にとっては『最も美しい外観と機能を備えた機体』を追求した結果に過ぎず、自分にとって最上の美を造形しようとした..
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戦争にまつわる人物・出来事を題材にした作品『風立ちぬ』と『はだしのゲン』の感想:1宮崎駿監督のアニメ映画『風立ちぬ』を見た。『風立ちぬ』は太平洋戦争(大東亜戦争)で使われた零戦の開発者・堀越二郎(ほりこしじろう)の人生を題材にしながら、文学者・堀辰雄(ほりたつお)の代表的な小説『風..
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学生・アルバイトの『悪ふざけ投稿による炎上』はなぜ起こるのかの原因と減らすための対応:2実社会における『悪ふざけ・調子に乗った言動』そのものを大幅に減らすのは難しいにしても、『悪ふざけの内容を意識的に投稿すること』は“報道された事例(報道されたことによって生じた本人の不利益・不名誉・逮捕..
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学生・アルバイトの『悪ふざけ投稿による炎上』はなぜ起こるのかの原因と減らすための対応:1USJ(ユニバーサルスタジオ・ジャパン)で神戸大生をはじめとする学生の集団が、USJ内のアトラクションで禁止されている危険行為・迷惑行為を繰り返し行い、迷惑行為を自慢気にTwitterなどに投稿してい..
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マイケル・サンデル『これからの「正義」の話をしよう』の書評6:サンデルの思想と現代の共同体の連帯前回の記事の続きになるが、目的論的な世界観を持つアリストテレスは政治についてもその目的を問い、『政治的共同体は何のためにあるのか?』という目的性の遂行にこそ正義があると考えるのだが、こういった政治理解..
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マイケル・サンデル『これからの「正義」の話をしよう』の書評5:ロールズの平等主義の正義とテロスJ.ロールズは彼以前の政治哲学や倫理規範において仕方が無いことや運命として見過ごされていた『道徳的恣意性(遺伝や身分、家庭、民族など偶然の要素による有利・不利)』をできるだけ縮減して無くそうとすること..
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マイケル・サンデル『これからの「正義」の話をしよう』の書評4:カントの定言命法とロールズの正義論インマヌエル・カント(Immanuel Kant, 1724-1804)は外部の条件や他者の要求に従う『他律』ではなく、自分が定めた格律(行為規範)に従って行動する『自律(オートノミー)』こそが、真の..
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マイケル・サンデル『これからの「正義」の話をしよう』の書評3:徴兵制と志願兵制(労働市場)の倫理学前回の記事の続きになるが、政府への服従を嫌う個人主義が根づいていたアメリカの北軍の勢力圏では『徴兵』は余り有効に機能せず、20万7千人に徴兵命令を送付しても、大半は逃亡するか障害申請で兵役免除を願い出..
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マイケル・サンデル『これからの「正義」の話をしよう』の書評2:ベンサムの功利主義とミルの自由主義イギリスの哲学者のジェレミー・ベンサム(Jeremy Bentham, 1748-1832)は、人間の快楽と苦痛は計量可能な『量的』なものと定義して、『最大多数の最大幸福(あるいは人数にこだわらない最..
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マイケル・サンデル『これからの「正義」の話をしよう』の書評1:対話型講義と現代社会を動かす原理ハーバード大学教授であるマイケル・サンデル(Michael J. Sandel,1953~)の『正義(justice)』について考える倫理学的な哲学が、現代において注目されている理由は何だろうか。その..
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