記事「守護神」 の 検索結果 461 件
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自作小説「守護神」115 第31章(その1) ※注 小説の時代設定は1970年代足音が彼の部屋の前で止まり、戸がノックされた。 「はい」 木村は重々しく返事した。案の定、怜子だったが、その姿が彼には眩しく感じられてならなかった。 「わざわざ用意をしておいてくれたのね..
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自作小説「守護神」114 第30章(その6) ※注 小説の時代設定は1970年代ユキは俯せになって、島津の愛撫を受けた。彼女の呼吸が乱れてきた。 「まだこれからだぜ。歓喜の絶頂に上らせてやるからな」 彼は今ほど自分が男として生まれたことを幸福に感じたことはなかった。彼女..
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自作小説「守護神」113 第30章(その5) ※注 小説の時代設定は1970年代ユキが心配そうに訊くと、島津は胸を張って答えた。 「その点は大丈夫だ。男の性欲は十九才の時が絶頂だという話だ。俺は丁度その年だから、精力は漲っているんだ。それに相手がユキとあっちゃ、日に何度でもや..
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石田三成の実像3499 白峰旬氏「スペインの世界戦略に挑戦する日本国王・豊臣秀吉」34 「秀吉による朝鮮出兵(明への派兵 ) 」5「秀吉の明への派兵の正当化の理由」2白峰旬氏の論文「スペインの世界戦略に挑戦する日本国王・豊臣秀吉」の中で、「スペイン統治時代フィリピン総督関係文書」の記載からさまざまなことが考察されていますが、「秀吉による朝鮮出兵(明への派兵)」の..
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自作小説「守護神」112 第30章(その4) ※注 小説の時代設定は1970年代「どういう方法だい」 「そのピストルを使うのよ。あんたと私が結び付いた瞬間に、そのピストルで心中するのよ」 彼女が生き生きとした口調で言ったので、彼は一瞬呆気にとられたが、急に高らかに笑..
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自作小説「守護神」111 第30章(その3) ※注 小説の時代設定は1970年代島津は彼女の下腹部に顔を埋めた。彼が女陰を舌で刺激すると、彼女は身をくねらせた。彼女のそういう乱れたさまに彼は一層興奮し、彼女の中に入り込んでいった。 『最初は彼女に導かれてセックスしたなんてお笑..
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自作小説「守護神」110 第30章(その2) ※注 小説の時代設定は1970年代「本当言うと、冷や冷やもんだったんだ。警察につかまると、ピストルのことまで知られる可能性があるもんな。それが分かっていてぶっ飛ばしたんだから、その点はユキも認めてくれないとな」 「あんたも出口なしね..
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自作小説「守護神」109 第30章(その1) ※注 小説の時代設定は1970年代「喉が乾いたな」 島津が部屋の主人になったように、畳の上にどっかりと胡座をかきながら言った。 「そうね。冷蔵庫にジュースが入っているけど、熱いものがいいなら、コーヒーでも入れるわ」 ユ..
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自作小説「守護神」108 第29章(その4) ※注 小説の時代設定は1970年代白石は涙ぐんでいた。その涙に付け入るように、木村は言った。 「警察には黙っているようにね。われわれでできるだけ頑張ってみるんだ。彼の居所が分かったら、すぐ知らせて下さい。この下宿の電話番号は..
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自作小説「守護神」107 第29章(その3) ※注 小説の時代設定は1970年代「やっぱり島津が盗んだんですか」 恐る恐る白石が尋ねた。木村は何も答えず、白石の口元を見つめていた。 「昨日彼と予備校で会ったんです。別れ際にみんなをピストルでぶち殺してやりたい、それが自分に..
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自作小説「守護神」106 第29章(その2) ※注 小説の時代設定は1970年代木村は部屋に戻った途端、気が落ち着かなくなってきた。時計を見ると四時半だった。じっとしていられず、座布団を敷いたり、電気ポットに水を汲んできたりして、彼女を迎える準備を整えたが、時間はなかなか..
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自作小説「守護神」105 第29章(その1) ※注 小説の時代設定は1970年代木村は帰路を辿っていたが、道を踏み進む足に次第に力が入ってくるような気がした。 『さあ、いよいよだ。密度の濃い時間の始まりだ。怜子のこともそうだし、島津のこともできれば今日中に決着を付けてしまい..