記事「小林秀雄」 の 検索結果 107 件
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ズンドコ節と桜 4 花は桜木、人は武士(承前) そして、彼の本心を敢えて試し感服した大星由良助(大石内蔵介に擬した役柄名)は、義平の前で平伏し、次のよう賞賛します。(つまり一介の商人に対して、藩家老まで務めた武士階級の代表格が最上級の..
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2218 落葉松から連想するものは? 行く秋に言うまでもなく、現代は内外ともいい時代ではないようです。そんな私の思いは別にして、2022年も残すところ2カ月を切り、季節は確実に冬へと移行しつつあります。今日7日は立冬です。そんな季節、空を見上げ..
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2116 獣的で闘争が根本の人生 プーチンとヒトラーの比較「人性は獣的であり、人生は争いである。政治の構造は、勝ったものと負けたものの関係にしかあり得ない。外交は芝居であり、彼には戦術があれば足りた」――。これは、第二次大戦を引き起こし、ユダヤ人を大量虐殺し..
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中原中也とダダイズム 83 最終回(承前) ダダ詩の絶対による表現の過程で中原は、名辞以前のイメージ世界、認識以前の世界を表出することによって、言葉による表現の相対性を乗り越えられると考えていた。 神の絶対はダダの絶対と対峙し..
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中原中也とダダイズム 80 矛盾の存在(承前) 44番詩の内容も、ダダ的な色彩が濃いが、彼の内部には、 物識りになつたダダイスト という反省も生まれており、自己の思惟、創作が十分な必然性を持たずに行なわれてきていた..
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「モオツァルト・無常という事」小林秀雄著確実に彼の手になる最初の部分を聞いた人には、音楽が音楽に袂別(べいべつ)する異様な辛い音を聞き分けるであろう。そして、それが壊滅して行くモオツァルトの肉体を模倣している様をまざまざと見るであろう。(..
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美しい「花」美しい「花」がある。「花」の美しさというようなものはない。 小林秀雄(1901~1983)の『当麻』と出会ったのは、いつだったろう。多分、まだ二十歳にはなっていなかったに違いない。能について書かれた..
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《小林秀雄ノート》「古典をめぐりて」1>僕は伝統主義者ではないので、文学はやはり西洋のものを尊敬しております。自分の為になるもの、読んで栄養のつくものはどうしても西洋人のものなんです。若い人はやっぱり西洋文学をどんどんやる..
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そもそも小林秀雄は『伝燈録』を読んだことがあるのか?「小林秀雄の「雪舟」:慧可断臂図 --- 「無上妙道はもっと遠いのでしょうか、達磨さん」」について 「小林秀雄の『雪舟』 『慧可断臂図』 --- 『無上妙道はもっと遠いのでしょうか、達磨さん..
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山下裕二氏の「小林秀雄が見た雪舟」「小林秀雄の「雪舟」:慧可断臂図 --- 「無上妙道はもっと遠いのでしょうか、達磨さん」」に関連して 山下裕二氏は「小林秀雄が見た雪舟」(『雪舟はどう語られてきたか』、平凡社、所収)..
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小林秀雄の「雪舟」:慧可断臂図 --- 「無上妙道はもっと遠いのでしょうか、達磨さん」「要するに見詰めていれば形が崩れて来る様なもの一切を黙殺する精神、私は、そういう精神が語りかけて来るのを感じて感動した。私には、これを描いた画家が、十年後には「慧可断臂図」を描かねばならなかったの..
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坂口安吾の『桜の森の満開の下』世阿弥による謡曲(能)について、小林秀雄が論じた『当麻』というエッセイがあります。 その中に、有名になった小林秀雄による美の命題、 <美しい花がある。「花」の美しさというようなものはない。>..
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