記事「小説」 の 検索結果 36259 件
-
第41話 カミゾを着る者たち-16「名は何という?」 ラポルトの質問に若者は答えた。 「アレクサンドル・ド・ピュイマルセ。兄はサン・シャプト男爵です。」 「サン・シャプト男爵家と言えば有名なカトリックの家柄。それがどうして我々..
-
第41話 カミゾを着る者たち-15考えている暇はなかった。プール隊長の側から銃弾が霰のように飛んできた。すぐにラポルトの側からも応戦がなされた。二百歩の距離を置いて両者の間で激しい銃撃戦が始まった。そのまっただ中にいる彼らは思わず身..
-
第41話 カミゾを着る者たち-14一方、反乱者の部隊でも、予期せぬ出来事が生じていた。 「どうしたものか…。」 ラポルトの前に、ひとりの若い兵士が縛られたまま連れて来られていた。しかし、その若者は捕虜にありがちなおびえた様子を..
-
第41話 カミゾを着る者たち-13しばらくして銃声が山道に響いた。 「やはり反乱者が待ち伏せていたのだ。撃て!」 この銃声を聞いてラポルトの側も銃撃を開始した。激しい銃撃戦が始まり、プール隊長の側も無傷ではいられなかった。弾を..
-
第41話 カミゾを着る者たち-12マリエットが連れ込まれた茂みからちょうど百歩あまり先のところでラポルトたちは待ち伏せの準備をしていた。 「マリエットの声だ!」 すぐに彼女の声とわかったのはジャン・カヴァリエであった。 「マ..
-
第41話 カミゾを着る者たち-11『一歩、二歩、三歩…。』 周囲に気を配り不審者を発見すべきはずの斥候の役目とは裏腹に、若い兵士の頭の中には褒美のことしか頭になかった。そうとは知らないマリエットは別のことを考えていた。 『プール..
-
第41話 カミゾを着る者たち-10プール隊長は陣容を整えるとさっそくマルールの城に向かって歩兵隊と狙撃隊の先頭に立って山道を進んでいった。プール隊長は通報者の娘を自分の馬に乗せ、自身はその馬の手綱を曳いて歩いていた。アレクサンドルは..
-
第41話 カミゾを着る者たち-9「どうした。その娘は何者だ。」 アレクサンドルが説明すると、プール隊長はうなずいた。 「なるほど。それではさっそくマルールの城に向かおう。他の者たちにも知らせてくる。」 プール隊長はそう言っ..
-
第41話 カミゾを着る者たち-8プール隊長の陣営に一人の若い娘が訪ねてきた。彼女と最初に対応したのはアレクサンドル・ド・ピュイマルセであった。 「あ、あの…、将校さん、わたし、悪者たちが山奥のマルールの城に集まっているのを見たの..
-
第41話 カミゾを着る者たち-7『ユディト…?』 マリエットはその名前を確かにどこかで聞いたことがあったが、はっきりとは思い出せなかった。ユディトとは旧約聖書の外典『ユディト記』に登場する女性であったことを彼女が知るのは、かなり後..
-
第41話 カミゾを着る者たち-6『ええ、わたしは夫を亡くし、わが妹、あなたは…。』 『そう、あたしは愛する人を亡くしたわ。』 『この世に愛する人を失うことほど恐ろしいことがあるかしら。それなのに、あなたはいったい何を恐れているの..
-
第41話 カミゾを着る者たち-5一方、マリエットはまっすぐにプール隊長の部隊の駐屯地へと進んだ。 『あたしのことはかまわないで…。ええ、そう。おかみさんは確かにそう言いたげな顔をしていたわ。…それから…、それだけじゃない。おかみ..