記事「小説」 の 検索結果 36259 件
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第36話 使者-6リヴェール神父が次に出会ったルール家の一員はシャルロットであった。彼女は教会の礼拝堂で祈りを捧げていた。そこにリヴェール神父が入ってきた。彼もまた祈ろうと思っていたのだった。シャルロットは神父の存在..
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第36話 使者-5「この教会の記録を見ていたら、一六九五年八月一日に生まれた赤ん坊にアントワーヌという洗礼名が付けられたと書いてあります。名前だけで、姓も両親の名前も何も記載されておりませんが、ただ洗礼の立会人としてあ..
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第36話 使者-4リヴェール神父の言葉はルール氏の勘所をぴたりと押さえた。 「神父殿もあの書庫の値打ちがおわかりになりますか。」 ルール氏は少し興奮気味に言った。リヴェール神父はにっこり笑ってうなずいた。この同..
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第36話 使者-3「神父殿のご意志でこちらに来られたのではなかったのですか?」 リヴェール神父は少し考えてから言った。 「手紙を出したからかもしれません。」 「手紙?」 「陛下に手紙を出したのです。神の名を使..
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第36話 使者-2一七〇二年の夏、セヴェンヌの貴族ルール氏は、自分の屋敷から目と鼻の先にある教会に新しい司祭が赴任してきたと聞いて、さっそく挨拶に出かけた。 この神父の名前はフランソワ・ド・リヴェールといい、パリ..
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第36話 使者-1これまでのあらすじ 1685年、フランスの絶対君主ルイ十四世は、信教の自由を定めたナントの勅令を廃止し、カトリック以外の宗教を禁じた。これまで共存していたユグノー(カルヴァン派のプロテスタント)と..
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第35話 召命-30しかし、ジャンは意外にも激しく拒絶した。 「いやだ! 絶対女装なんかするもんか。ディマンシュにくれたんだろ。おれは絶対にいやだ。」 もちろんディマンシュも譲歩する気はなかった。彼はジャンを説得..
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第35話 召命-29ディマンシュはこの人物の思いがけぬ厚意に感激を覚えた。レフォール師は、さらにもうひとつ別の大きな包みをディマンシュに渡した。 「それからこれもだ。危難に陥った時、君ならうまく役立てられるだろう。」..
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第35話 召命-28それからしばらくして、二人の旅姿の人物がジュネーヴ学院に前に立っていた。栗色の髪の中肉中背の人物と金髪の小柄な人物であった。栗色の髪の人物の方は、荷物の中に細長い包みを携えていた。 「さらば、ジュ..
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第35話 召命-27荷造りがあらかた終わった頃、シブレットがやってきた。 「とうとうやらかしてしまったようだな。今、学院内では君の噂で持ちきりだぜ。」 「ああ、君もぼくに近づかない方がいい。お歴々の不興を買うぞ。」..
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第35話 召命-26ディマンシュの主張に、唯一好意的な意見を述べたのは、黒髭のレフォール師であった。 「ブライユ君の言うことにも一理ある。カルヴァン師は理性の人であると同時に、行動の人でもあった。」 だが、他の教..
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第35話 召命-25こうしてジャン・カヴァリエは、働きながら学べるように、ジュネーヴ学院のそばのパン屋で住み込むことになった。早朝から昼前まではパン屋の仕事をして生活費を稼ぎ、昼過ぎから夕方にかけては、ジュネーヴ学院に..