記事「小説」 の 検索結果 36259 件
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第22話 歌の中の歌-18「なあ、ディマンシュ、もう一つだけ、質問をしていいかい?」 「もちろんだとも。おとぎ話の魔人か何かじゃあるまいし、何を何度聞いても、ぼくに答えられることなら喜んで答えるよ。」 「じゃ、じゃあ…、聞..
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第22話 歌の中の歌-17「何事も初めての場合は緊張がつきものだ。極度の緊張が人間を死に至らしめることもあるくらいだから、身体が自分の思うようにいかなくても当然のことだ。最初が肝心だとか、うまくいかなければ男がすたるとか、そん..
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第22話 歌の中の歌-16「君は女性とのことは経験があるのかい。」 「…。」 アルは顔が赤くなるのを押さえることができなかった。こんな問いがディマンシュの口から発せられるとは思いもよらなかったのである。 「もしなければ..
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第22話 歌の中の歌-15アルは驚いた。アルの想像が当たっているとすれば、それはまさにディマンシュが渾身の努力を払って隠し通しておきたいと思っていることをあらわにしてしまう問いではないか。 「その答えなら、言ってあげるよ。..
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第22話 歌の中の歌-14「本当かい。おれの目を見て言ってくれ。」 アルは興奮した調子でディマンシュに迫ったが、ディマンシュは澄みきった穏やかなまなざしでアルの目を見つめながら静かに言った。 「この言葉が嘘なら、ぼくには..
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第22話 歌の中の歌-13アルは、自分が考えている問いを発すべきかどうかもう一度反芻した上で、深呼吸をしてから一気に言葉に出した。 「ディマンシュ、君はおれに遠慮していないか。」 「遠慮?」 ディマンシュは、その質問..
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第22話 歌の中の歌-12「兄貴、なにかおれに手伝えることはないかい。」 アルがディマンシュの部屋に入ってみると、ディマンシュは透かし編みの模様の入った生地を広げて、結婚式にふさわしい新婦の髪覆いを作るのに熱中していた。 ..
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第22話 歌の中の歌-11「ふーん、いったい何を用意してくれるんだろうね。」 「お手伝いしなくていいのかしら。」 「大丈夫だよ。兄貴は裁縫も得意なんだから。なんなら、おれが見てこようか。」 アルはそう言ってディマンシュ..
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第22話 歌の中の歌-10布地のことが話題になって、ガブリエルは、ディマンシュが彼女のための服を作ろうと言い出した時のちょっとした騒ぎのことを思い出した。 「あ、思い出したよ。あの時『よかったら作りましょうか。』なんて言っ..
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第22話 歌の中の歌-9ディマンシュはこのやり取りに満足げにうなずくと、今度はうってかわってにこやかになった。 「さて、それでは準備にとりかかるとしましょうか。おばさん、できる限り華やいだ衣装で二人を飾り立ててやりましょ..
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第22話 歌の中の歌-8「しかし、それだけでは安心できない。シャルロット、君は外見をすっかり変えなければならない。その金髪は黒か茶に染めて短くまとめるんだ。君のような暮らしをしてきた者にはつらいことだろうが、今後は華やかな服..
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第22話 歌の中の歌-7この論議に早く決着がつくことを待ち望んでいたアルが、たまりかねたように言った。 「そんなこと思うはずがないじゃないか。」 こういうアルに対して、ディマンシュは厳しい顔つきで言った。 「君たち..