記事「小説」 の 検索結果 36260 件
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第16話 重荷-22「変わったお人だ。さっきの知事殿の舞踏会の方が、ちゃんとした楽士がおりましたのに。」 そう言いながらも、伯爵も馬車の窓から吟遊詩人たちの演奏の様子を見て、興味を抱いたようであった。 「でもまあ、..
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第16話 重荷-21シャルロットがしばし物思いにふけっていると、ダンドリオン伯爵が露台に顔を出し、なれなれしく近寄ってきた。 「シャルロット嬢、もう、ご気分は回復されましたかな。」 「だめですわ。いっそう苦し..
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第16話 重荷-20群衆の中にその荷車引きの青年の姿が見えたのは一瞬のことであったし、麦藁帽をかぶっていたので顔はよく見えなかった。しかし、その背格好と所作が目に入ったとたん、シャルロットは心が騒ぐのを押さえることがで..
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第16話 重荷-19シャルロットにしてみれば、こんなお追従だらけの会話を耳にすることだけでも嫌気がさしていたが、この日は、さらに例のダンドリオン伯爵までがこの舞踏会に顔を出していたのであった。 「シャルロット嬢。今日..
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第16話 重荷-18それからさらに二年が過ぎた。この二年の間、結局シャルロットは舞踏会でのすばらしい巡り会いなど経験することはなかった。それどころか、お世辞と愛想笑いの世界にますます倦怠感を感じるばかりであった。しかし..
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第16話 重荷-17「シャルロット、たまたまラブレーを読んでいなかっただけで、人のことをそんなふうにいうものではない。」 興奮する娘を父親がたしなめた。しかし、シャルロットは聞き入れなかった。 「読んでいなかっただ..
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第16話 重荷-16夕食時にはシャルロットは自分の部屋から出て、家族の皆といっしょに食事をとった。 「シャルロット、頭が痛かったにしては、ずいぶん元気で食欲もあるじゃないか。」 アドルフが皮肉めいた口調でシャルロ..
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第16話 重荷-15テレームの僧院というのは、ジャン修道士が運営することになった修道院であった。そこでは一切の細々とした厳しい規則はなく、唯一の規則は「汝の欲する所を為せ」というものでありながら、美徳と信仰に満ちた修道..
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第16話 重荷-14伯爵はこのような質問がなされるとは思いもよらなかったようで、うろたえてこう答えた。 「えっ、そ、その…、全部ですな。」 「わたしはジャン修道士…。」 シャルロットは顔を赤らめて言った。彼女は..
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第16話 重荷-13「すばらしい。」 伯爵はすかさず感嘆の声を上げた。 伯爵の反応が想像していたことと違っていたのでシャルロットは思い直した。 『この方もラブレーが好きなのかしら。』 シャルロットは、ディマ..
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第16話 重荷-12シャルロットは父親と練習をしていた時には感じなかった疲れを感じ、たった一曲で腰掛けに座り込んだ。 「美しいお方、すばらしい踊りで感激いたしました。」 伯爵が笑顔を浮かべて近づき、腰掛けに座った..
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第16話 重荷-11「あらためてご紹介をいたしましょう。こちらが我が父セザール・ド・ルールと我が最愛の妹シャルロット。そしてこちらはアルフォンス・バンジャマン・コンスタンタン・ダンドリオン伯爵。」 ダンドリオン伯爵は..