記事「現代美術」 の 検索結果 571 件
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ゲルハルト・リヒター展、竹橋の近代美術館でじっくりと鑑賞してきました。アート好きは必見!ですね。日ざかりの 抽斗(ひきだし)あけることのなき (久保田 万太郎) これは不思議とこころに残る句です。秋の午後の明るい陽射しが部屋にそそいでいます。窓のしたには木の古い机があって、..
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南桂子展「透き通る森」はミュゼ浜口陽三で+菅野まり子「山海遊游」展は恵比寿のシス書店で開催中です一心に 物書く男に 昼の蚊が鳴けり (尾崎 放哉) 自由律俳句の放哉、池内紀さん編の岩波文庫を開くとなかなか面白い句に出会えますよ。放哉、東京帝大の法学部出のエリート社員でしたが、..
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運慶展を横須賀美術館で観ました+智美術館での篠田桃紅展も鑑賞しましたひるがほに 電流かよひゐはせぬか (三橋 鷹女) 近代俳句の世界で「四T」と呼ばれるのは、代表的な四人の女性俳人、中村汀女(ていじょ)、星野立子(たつこ)、橋本多佳子(たかこ)、そし..
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夏の京都で、ブライアン・イーノの世界に潜り込んでいました。「BRIAN ENO AMBIENT KYOTO」展をレポートします。生(うま)れきて 蟻なりければ 蟻の列 (加藤 楸邨) 今年の夏のこの酷暑、蚊も少なければ、地上を這う蟻の姿もあまり目にしません。真夏の激しい陽射しのもと、クマゼミの亡骸をせっせと巣..
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箱根のポーラ美術館「モネからリヒターへ」展、とても良かったです、とりわけ、ハンマスホイの名画に感銘!町なかに 蛇の死ゐる 大暑かな (徳田 秋声) 今日は無茶苦茶に暑いです!午後からの外出は取りやめました。熊谷市は41℃、過去最高の気温か、とワイドショーが伝えています。さて秋声のこ..
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オペラシティアートギャラリーではライアン・ガンダー展、なかなかユニークな現代アートの世界です+美術家の岡崎和郎さんが92歳で亡くなりました。合掌。無人島の 天子とならば 涼しかろ (夏目 漱石) この句の次に「独り裸で据風呂を焚く」と来ます。これは「俳体詩」と称して、「連句をもとにした新体詩」を構想した高浜虚子に賛同し、漱..
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吉増剛造さんが案内するテレビ番組『縄文幻視行』、16日の深夜です+関根直子さんの新作展「深き淵より」、千鳥ヶ淵の画廊で開催中和歌に痩せ 俳句に痩せぬ 夏男 (正岡 子規) 根岸の子規庵で、結核性の脊椎カリエスを病んだ体を養いながら、「病床六尺」よりの発信を続けた子規でした。近代の俳句のスタイルを確立さ..
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リヒターのドローイング展は六本木+Complex665では鈴木理策、米田知子、菅木志雄、どれもいいです+小松美羽展のオープニングを岡本太郎美術館で枕文字 五(いつ)に悩みて 明易き (高橋 睦郎) 睦郎さんの『百枕』の七月篇「枕文字」から。季語は「明易き」で夏です。枕にまつわる語彙を並べてテーマとした『百枕』、「枕文字」とは..
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久万美術館の企画展、「怪物 佐藤渓」には注目ください、凄い!+映像作家の狩野志歩さんらの「Other Rooms」、ユニークな試みですプラタナス 夜(よ)もみどりなる 夏は来ぬ (石田 波郷) 波郷の長男の修大(のぶお)氏の著書『わが父波郷』を読みました。日経新聞記者時代、父波郷の死亡記事を書く巡り合わせだった、..
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吉増剛造さん、「残されるということ」、亡き若林奮さんとの連帯の記録展が足利で始まりました薄暮、微雨、而(しか)して 薔薇(さうび)しろきかな (久保田 万太郎) 万太郎の句集が岩波文庫に入りましたね。そこで見つけました。佳い句です。「薄暮」の「ぼ」、「微雨」の「び」..
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柳澤紀子さん新作版画作品展、すばらしい!+アーティゾン美術館では柴田敏雄と鈴木理策展、こちらも見ごたえ十分ですをさなくて 昼寝の国の 人となる (田中 裕明) 季語は「昼寝」で夏ですね。幼い子どもが夏の暑い昼下がり、すぅーっと風が通る部屋の隅で薄い敷物に寝転んで、寝入っている様子が目に浮..
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篠田桃紅展、オペラシティ・ギャラリーで開催中です+吉増剛造さんの最新イベント情報です春雨や 頬かむりして 佃まで (辻 征夫) 詩人の辻さんの俳句、『俳諧辻詩集』から、です。このあとに続く詩行は、最後の「折々の引用句」に譲ります。辻さん、少年時代にはお父さんの仕..