記事「石田ゆり子」 の 検索結果 1257 件
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『眉山』芝居見物報告――ゆり子さん熱演開演五分前になると重たそうな緞帳がスルスルと上がって、徳島名産の藍地の幕が現れ、中央上部にしなやかな筆致で白く「眉山」と投射される。眉山とはどこから眺めても眉の形に見える徳島の山で、母はこれを..
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『眉山』公演――期待と不安柄にもなく明治座の舞台を観にゆくことにした。なぁに、石田ゆり子さんの姿を見たくてのことで。さだまさし原作『眉山』。東京神田で芸者をしていた母親(宮本信子)の最期を徳島で看取る日々の娘(ゆり子さん)。そ..
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潔く――石田ゆり子『天然日和2 花と小鳥と金木犀』「そんなこんなの一日でした。 おやすみなさい。 明日もよい日でありますように」 ――「2003年8月○日」で始まる日記の結びは、だいたいこんなふうに終わる。 女優として、演ずる..
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光の海――石田ゆり子21歳の爽やか:写真集『Yukiko’s Notebook』玄関先のポーチ。手すりは白く、背の高い椅子も真っ白。そこに片膝をかるく乗せてすっくと背を伸ばす。左手の手は椅子の背に。そして振り返る先には何があるのか、穏やかな意識で何かを見つめるさま。軽く結んだ唇。..
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石田ゆり子『一個人』表紙写真から――お寺の本堂は何故あんなに派手なの?3月28日発売の雑誌『一個人』は石田ゆり子さんが表紙で、巻頭にインタビューが載っていた。その内容は、彼女のエッセーの域を超えるものではなかった。仕事のないときの生活――自炊が基本で、それも、野菜や魚を..
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「今週,妻が浮気します」7最終――ひとり住み続ける者ふたりは決して互いが嫌いなわけではなかった。好きではありながら道義上別れざるをえなかったのだ。そんな人たちは、心が平常に直れば、また元のさやにもどればいい。それが幸せというものだ。問題のない家庭なんて..
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「今週,妻が浮気をします」6――なぜ別れなければならなかったか「やり直そう、俺たち」と言って、くちづけをしようと身を寄せる。寸前、妻の浮気相手の姿がよぎってしまう。それを振りはらいもう一度彼女に近づくが、どうしてもあいつが浮かび上がってくる。「何も言わないで。分..
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安らぎ――「平成教育委員会」における石田ゆり子穏やかな面持ちで考えている石田ゆり子さん。少しフリルの入ったオフホワイトのブラウス姿で長いネックレスをしていた。そして濃いオリーブかダークブラウンのスカート……下のふちの部分が十センチほど色違い。目立..
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「今週,妻が浮気します」5――陶子の味方としてパソコンのキーボードをたたく陶子の指は主婦の指に違いなかった。ふつうのオフィス勤めの女性のように爪を伸ばすこともなく、マニキュアで飾る様子もない。美人に似合わず、意外に太目の指で、地肌は水仕事に痛んで..
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「今週,妻が浮気します」4――男は“それほど”、女は“それしか”陶子は悩み疲れ、やつれていた。そしてようやく帰宅して話をした夫の言葉を聞いて絶句し、目をむいた。 「そんなこと……!?」 ――絶望の表情を石田ゆり子に見るのは、はじめて。真に迫るものがあった。 ..
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「今週,妻が浮気します」3――男と女は何故一緒に暮らすのだろう「正式に別居します」―。番組の本編が終わってから、来週の予告の末尾に陶子(石田ゆり子)は言い放った。夫(ユースケサンタマリア)の復讐に対する報いである。 今回、夫は陶子のたった一度の浮気の相手(..
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「今週,妻が浮気します」2――恋と現実「会いたかった。会いたかったの。だから、私から誘ったの」―。その叫びは真実のものだった。真実というからには、理屈だけで収まるものではない。条理を超えて、何より強いものだ。いま時、そんなものがあるかって..