記事「神武天皇」 の 検索結果 178 件
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小説・神武東征 10 船出、別れ(承前) ミケの説明によると、オサカゲことテツたちの生まれ育った邑は、当地から北の方角に何日も進み海沿いの浜に出て、そこから更に島伝いに大海を渡りきった陸地の奥にあり、その地では鉄(クロガネ)が豊..
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小説・神武東征 9 近づく旅立ちの日(承前) 邑の住民たちの間に、父が戦いの備えを始めたのではないかとの噂が流れていることを承知した上での発言だった。父は、これらの品々で周辺の海人たちとの「交流」を深め、邑がこれまでより以上に豊かに..
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小説・神武東征 8 塩の道、海人の道(承前) 一族の主だった者と鍛冶親子を前にして父は隣の部屋から薄汚れた重そうな麻袋を持ち出すと、大事そうに幾つかの道具を取りだし、良く見えるよう皆の前に並べて置いた。其のうちの一つは鍬のようにも見..
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小説・神武東征 6 鍛治の親子(承前) それから後、父は人が変わったように頻繁に家を空けるようになった。大抵は従人を数名伴い半月ほどで戻ってくるのだが、春秋の気候が良い時期には一ト月、年によっては二タ月帰らないこともあった。父..
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小説・神武東征 3 興味津々(承前) ワタシは十歳になったばかりだった。邑の大人たちは一様に『気のふれた老婆の話を信用してはいけない』とは言うものの『その人に会ってはいけないと誰も言ってはいない、だから会っても良いはずだ』ワ..
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小説・神武東征 2 洞に住む老婆(承前) 父の父は、己の一族全員と近在の者すべてを厳しく指導して、農作の合間を見ては毎年のようにイネやイモの耕作地を増やすと同時に、鉄の農具の利点を余すところなく活用して山際の荒地にも農耕用の水路..
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小説・神武東征 1 名前はサノワタシは母が付けてくれたという自分の名前が、どうしても好きになれない。他にも色々と相応しい名前があったろうに、選りによって「サノ」とは情けない。父の子供、男の子なのだから、いくらでも付けようがあ..
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宇佐の黄金伝説 5 九州と海の神様(承前) もし、日本書紀の言う通りだとすると話しは更に込み入ったことになります。と言うのも、旧HPオノコロ・シリーズの忠実な読者なら覚えているように、宗像三神は須佐之男(すさのお)の子供であり、多..
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卑弥呼の誕生日邪馬台国の女王・卑弥呼と大和王朝の初代大王・神武天皇の二人は、いずれも二世紀半ばころ北九州の地で生を受け、一人は地域の戦後処理にあたって実力者たちから推挙されて「女王」の地位につき、もう一人は戦..
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鏡とピンク石 1 隅田画像鏡は国宝国宝の人物画像鏡を伝えてきた事で知られる和歌山県橋本市の隅田八幡神社は、京都の八幡市に鎮座している石清水(男山)八幡神社から八幡神を勧請して建てられたものだと社の案内板に記されています。 そ..
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蘇我と葛城 5 因果は巡る(承前) 古事記によれば、崇神天皇の「御世」に「役病多に起こりて、人民死にて尽き」ようとする事態が生じました。愁い嘆く帝の夢に顕れた大物主大神は『是は私の御心である。故、意富多多泥古を以ちて、私の..
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石上神宮 1 ふつのみたま歴史の古い神社だけに限らず「何々」という固有の名称(氏や土地の名など)を持っている社の多くは、かつて「何々」氏が自らの祖先神を祀るために建立したもので、日本史に登場する著名な豪族は勿論のこと『新..
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