記事「酒」 の 検索結果 28806 件
-
居酒屋今昔その文庫本にはチュウハイのグラスに付いた水滴がたれ、ソースや醤油のしずくがとび、紙がふやけてしまった。藤沢周平、ご存じ『用心棒日月抄』。 自宅では本が読めないたちになっている。通勤の車中に読むこ..
-
大阪めし屋〔大黒〕の昼下がり大阪に、久しく以前から訪ねてみたい店があった。〔大黒〕。これまで、かやくご飯のほかに、その店で供するおからの作り方の記事があったと思い込んでいた。いま、『croissantクロワッサン』217号(19..
-
眠り続けて――土曜と日曜、区切りもなく雨は降り思い返せば、休みの土曜は終日家にこもっていた。何をするでもなく、寝ては起き、眠っては覚め……。ベッドの上で過ごした時間のほうが長かった。ラジオは、ほとんどつけっぱなし。 前夜、したたかに酔ってい..
-
立飲みでアオヤギ刺身――桜木町〔石松〕ビル地下街。通路の角を曲がると目指す先に姐さんの姿が小さく見えた。あいかわらず黒が主体のぴったりした服装で、細身の骨ばった姿。ジョッキを片付けている。近づいても目は合わせない。でもこちらの存在には気が..
-
笑っちゃうよ――船場吉兆の料理「使いまわし」と元住吉居酒屋〔亀勢〕席に運んだてんぷらに客が手をつけないと、下がってきたそれを揚げなおして次の客の膳に運んだという。焼き魚、それに刺身まで。刺身が盛られて時間を経ていたら、その色つや、切り口を見ればわかるだろう。二度揚げ..
-
横浜野毛フライ屋の一夕――ソースは辛い方?立ち飲み串揚屋〔福田フライ〕(看板はないが、何故かそう呼ばれる)のおばさんは、いつになく元気がなかった。薄汚れたマスクをかけて、それもズリさげて鼻を出している。わたくしは奥に進んで、若いお兄さんに魚の..
-
歳末のニヒリズム――タカリから逃げる「ほとんど『目的』なき経済競争の中で、いかにニートやワーキングプアが出ようが、人々はもはや「私」の生活と利害にしか関心をもてなくなっている。」(12月31日産経新聞「正論」欄、京都大学・佐伯啓思教授「..
-
宿酔夜明け前の寝床の中。懐中電灯で時計を照らすと四時半過ぎ。あたたかい布団の中で身体じゅうに力がたまり、余裕が生まれているのを感じた。きのう日曜日は終日横になっていて、輾展反側を繰り返し、食物が喉を通らぬ..
-
乱醉の果て、道頓堀〔今井〕できつねうどん大阪の人々のエネルギーの盛んなこと限りないことには、うろたえるばかりだった。歩いても歩いても先へ続く商店街、歓楽街。幾軒あるか知れないパチンコ、スロットの店からは賑やかな、というより、やかましい音楽と..
-
大阪ジャンジャン横丁の悲哀――串揚げとドテ焼き大阪滞在二日目、秋とはいえ相変わらずの強い日差しの下、宿酔の身体にムチ打って新世界ジャンジャン横丁に出かけることにした。串揚げとドテ焼きが目的である。 ここは、その喧騒ぶりは道頓堀と変わ..
-
大阪阿倍野居酒屋〔明治屋〕その店の存在を知って十五年、ずっと行きたいと焦がれていた。大阪下町の阿倍野区、天王寺駅から少し歩いたところにある居酒屋〔明治屋〕。その地理はすでに暗記していた。 老先輩とその街に行く計画をたて、..
-
初夏京都行 一初日……この前に京都を訪ねたのは七,八年前の春だったろうか。新幹線を降りると、ムッとくる蒸し暑さだった。はじめから半ズボンをはいていたので,汗が出ることはなかったが,とにかく湿気が強く,息苦しいほど。..