記事「韻」 の 検索結果 57 件
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ご冥福をお祈りいたします未完の美なりし大畑等逝く 美代子 気負ひ立つ昼の寒雷墨客来 冴返る石屋あまたの石並べ 俳句仲間だった大畑等さんが一月に亡くなられていたことを知りショックを受けた。..
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韻20号から(2)石抱いて泣いた母たち開戦日 美代子 前野砥水 哀しみを隠す装ひ金魚かな 白雨きて曇りガラスの二人かな 夕焼けを背負ひて帰るひとりなら 荒積みの貨車の檜と黒揚羽..
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韻20号から(1)冬枯や犬がとぼとぼついて来る 美代子 佐佐木敏 さうざうしき風を鎮める病葉や 藁塚に凭れて気付く人の恩 海の霧母郷目指せば暗くなる 短日や寂寥のまんなかにゐる..
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韻19号 から特別作品 「三尊」 依田美代子 合唱する春の学校ふくらめり 唐青磁の壷のしじまに梅を挿す 直に散る梅かのひとを弔ひて 初音聴くふつうの山の裾に住み 沈丁の母系の香り黙読..
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韻18号から万緑の気を道連れに逝きし人 美代子 森 千恵子(特別作品から) あふれ出て木曽より尾張春の水 春兆す涸れたるものの奥ぬれて 底なしの時やはらかに春夕焼 ..
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わが師、後藤昌治「わが師 後藤昌治」 今年の三月の添削に添えられた先生のお手紙に 「二月に体調不良が数日間続き、禁酒禁浴をして、やっと回復し、九日の中日句会は万全でした」とあり、思わ..
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韻16号から小笠原靖和 蕗を煮るここに赦しの刻流れて 無窮より花の百ひら死を生きむ 崩れんとしてぼうたんや<信>難く 山河荒れたけのこ焚いてゐる男よ 草笛を草に戻してさすらへり ..
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韻15号から (2)ささやかな幸せくれしチューリップ 美代子 「毀れたままに」 永井江美子 あの頃の夢を炎として睦月尽 さえざえと越えゆくけふを寒鴉 まんさくの黄の重なりの断末魔 ..
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韻15号から今はただ漂ひませう朧の夜 美代子 「情死」 小笠原靖和 胡桃二つ三つ棄郷をただよはせ しづかなる闘ひ天を突く裸木 情死など火の見櫓の雪を浴び 猫の恋酒とか..
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俳句な夜 韻二号紫蘇の実をしごく遠くの昏睡よ 幻日を仰ぐ喪服の一人として 蜩や棄て自転車立つ頑なに 背泳ぎをしながら泣いた伊勢の海 手も足も笑ふ嬰児鵙日和 柿吊るし砦のやうに人拒む ..
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韻 1号秋刀魚焼く昨日が遠き日のやうに 美代子 能面の静かなる笑み冬に入る 菊日和己れ四角に畳みゐる 空港はしぐれ帰国のランディング はくれんの空よ翼が欲しきかな 帯固く..
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最近頭の中で韻踏むの流行ってね?
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