記事「高校野球」 の 検索結果 11001 件
-
第193球ここぞという時に力が入った。ストレートの球速さえも自由自在に見えた。それも140キロ台、150キロ台、そして驚異の160キロ台といったレベルで…。今大会で、いや、この試合で、間違いなく進化した。それ..
-
第192球ケロっとしていた。堂々としていた。落ち着いていた。ロージンを手に、いつものように軽くポンポンポン…。喜怒哀楽がないわけではない。悔しそうな顔もすれば、笑顔ものぞかせる。なのに、なぜか機械にも見えるよ..
-
第191球声が枯れるまで応援は続いた。勝者と敗者。その熱に変わりはない。このまま勝ってくれ、と祈った。何とか逆転してくれ、と願った。勝っても涙、負けても涙…。真極学園(東東京)、にしき水惣(愛知)両軍サイドの..
-
第190球名古屋・にしき水惣の校門前に一人の男が立っていた。誰に気づかれることなく、軽く一礼すると、駅の方へ歩を進めた。ふと時計を見た。「そろそろ真極学園(東東京)との試合が終わる頃か…」。地下鉄の切符売り場..
-
第189球その時、多摩田千夏は名古屋の自宅で手を合わせていた。テレビはついている。だがラジオのように音だけ聞いた。時折、マンモスから双子の娘・恵奈と清奈から交互に電話が入った。にしき水惣(愛知)スーパーエース..
-
第188球にしき水惣(愛知)セカンドの明智吾郎はグラウンドでこんなことを考えていた。「ええっと、白、白…」「ええい、こうなったら真極学園(東東京)のユニホームが白だから、それでいいや」「次に5、5、5…」「う..
-
第187球にしき水惣(愛知)アルプス席の外野寄りの一部が騒々しくなった。10人くらいの女の子たちがドーっと現れてキャーキャー言っている。水惣応援団がちょっとムッとした感じでうかがう。次の試合の選手が室内練習場..
-
第186球真極学園(東東京)には後に〝クセ盗みの達人〟と呼ばれるようになる男がいた。彼はこの甲子園大会からベンチ入りメンバーに抜擢された。大伴監督もその才能に気づいていたのかもしれない。4番・古城直人と5番・..
-
第185球マンモスの空を急に雲が覆い始めた。グラウンドの灼熱地獄に変わりはない。ただ、ちょっと薄暗くなったか。何となく不気味なムードが…。そして白熱の真極学園(東東京)対にしき水惣(愛知)の試合の流れが変わろ..
-
第184球開いた手帳に印がつけてあった。「古城直人・豪州」との文字の左側に赤い星印が…。パタッと閉じた。一瞬だが目も閉じたように見えた。それから見つめた。打球が近づいてきた。右翼スタンドの〝サングラスとマスク..
-
第183球終盤の大きな山場がやってきた。白熱の投手戦となった甲子園大会3回戦・真極学園(東東京)対にしき水惣(愛知)。マンモスに詰めかけた観衆が沸く。KOSMOS放送の塁沢高次アナは息を飲んだ。ついに0-0の..
-
第182球「あっ!」。首都タイムズのアマチュア担当記者の樹鞍諒一はそう声を上げて、ちょっと照れた。試合に夢中になりすぎると、そんなことがよくある。中立、冷静を心がけているだけに、そのたびに恥ずかしく思う。でも..