記事「高校野球」 の 検索結果 11001 件
-
第115球アンドロメダ調査員・神威小次郎は「彼」のことを「ジェイ」と呼んだ。アルファベットの「J」…。理由はひとつだった。全国の女性ファンがいつしか「彼」のことをそう呼ぶようになっていたから…。「彼」はちょっ..
-
第114球黄色い声援が乱れ飛んだ。OL、女子大生、女子高生、もしかしたら主婦も中学生もいたかもしれない。平日なのに、学校は、職場は、家庭は、どうしているのだろう。そう思いたくなるほどの〝追っかけ〟の数だった。..
-
第113球それは夏の予選直前に、アンドロメダの大田原健太郎にかかってきた電話がきっかけだった。東京スパーク投手・朝竜興二からの情報。「知り合いから将来が楽しみな投手がいると聞いた。一度、見てはどうでしょうか」..
-
第112球うだるような暑さが球児たちのドラマにはやけに似合っていた。全国各地でマンモスへの切符をかけた戦いが大詰めを迎えていた。下馬評通りの強豪校、復活の古豪、そしてフレッシュな新興勢力…。夢に向かって、しの..
-
第111球ポーカーフェイスの裏側は、やはり余裕たっぷりだった。「いける!」「打てる!」…。 自信に満ち溢れていた。追い込まれながらも確信していた。どっしりと構えた。いつでも来い! って言っているようだった。 ..
-
第110球目を開けた。口元を真一文字に引き締めた。腹をくくったような顔をしている。もう迷いはなくなった、ということだろうか…。捕手・塚西のサインにうなずいた。殿檜杉のエース・立花恭兵は丘陵・流鏑馬義に向かって..
-
第109球殿檜杉のエース・立花恭兵は深呼吸した。そして応援席に目を向けた。いつもと同じだった。彼女がベンチのすぐ上にいた。両手を握り締め、ちょっとうつむいて、ひたすら祈ってくれている。うれしかった。彼女を見て..
-
第108球スタンドで目が光っていた。ビデオカメラを操り、パソコンも広げていた。時折、ノートに軽くメモもとっている。すべてが手慣れていた。目的があった。丘陵高校1年・流鏑馬義があの男のターゲットだった。アンドロ..
-
第107球打球は一、二塁間を抜けていった。いい当たりではない。グシャって感じ。ただ"負けてたまるか〟の気持ちが通じたとしかいいようがない。執念のヒットだ。一塁ベース上でガッツポーズも出た。自然と出た…。 ..
-
第106球どうして、こうも次から次へと…。人には平等に運があるはずではなかったのか。運を呼び起こす努力の差なのか。それとも、それが運というものなのか…。人が見違えるほどに、いいように変わると、ついついそう考え..
-
第105球精神を集中させた。1球入魂。気持ちで投げる。ボールに気持ちが入る。不思議なものだ。いつもと同じ球のハズなのに、相手の反応が違っていた。根拠はない。ただ気迫があったか、ないか。これだけでもずい分、抑え..
-
第104球あっけにとられた。どうなっているんだ、こいつは…。何なんだ、こいつは…。すべての面でスケールが違っていた。悔しかったが、一ランクも二ランクも、いやもっともっと上のレベルに見えた。震えた。いや武者震い..