記事「Sweet Memory」 の 検索結果 33 件
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第1章-7 『茜色の道』第1章[1-7] 『茜色の道』 専門学校までは電車で行くことになった。 たった1駅だから徒歩でも行けないことはなかったけど、 ここ1週間のこともあって青月と二人きりで長時間歩..
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第1章-6 『変化』第1-6話 『変化』 青月香枝さんにあった私は、別段生活が激変したわけでもなく、 相変わらず変わりばえのない色褪せたような学校生生活に身を投じている。 『今度の金曜日、..
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第1章-5『夕焼けの再会』「悪かったな」 「え?」 「いや、姉貴いなくてよ。朝までは確かにいたんだけどな」 結果的に言うと、私は青月喜雨の姉である『青月香枝』には会えなかった。 ..
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序章1-1 『最期の呼声』季節が春であれば、桃色に染まる桜道もまだ無色透明のまま寒々しい色に覆われている。 彼女はこの桜並木を何度歩いたのか、この道にどうな想いを馳せていたのか。 赤の他人である私が知る術は無い。 ..
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第1章-4『Reread』考えても見れば、私がクラスメイトの家に来たのは初めてだ。 もともと、そこまで誰かと親しくなろうと思ってたわけじゃなかったし、 学校の外に出てまで見せかけの愛想振りまくのは、正直面倒だった。 ..
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第1章-3『喜雨』青月 喜雨(あおつき きう) 入学式の自己紹介の時にそいつはそう名乗った。 まだ出会って間もない入学直後、うだつの上がらない私にきなり罵声を浴びせてきた 青月喜雨。 ..
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第1章-2『孤独・出会い』私は中学生以下の思い出はほとんどない。 小学生の頃から今まで何回転校を繰り返したのか、もう私でも数え切れなくなった。 でも全然寂しいなんて感じたことは無いし、友達も結構できたほうだと思..
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第1章-1『甘い心』私の最初の記憶はいつだったのだろう。 思い返せばそれはまだ物心つく前だったのかも知れない。 けれども、その時……その瞬間の記憶は私の目の胸に刻まれ続けている。 「これ、なーに..
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序章1-2 『幻の夢』「タツさん、これ……」 件の病室内の扉を開け放った途端、 吉岡は唖然と立ち尽くした。 蛍光灯の切れかかった外来窓口を潜り、 エタノール消毒液の鼻をつく臭いが染み ついた暗..
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