記事「images」 の 検索結果 47 件
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山小屋にてめずらしく ここまで上がってきた 番のひぐらしが 林の奥で鳴き交わして もう 目の高さまで落ちた日が真横から 梢を抜けて 橙色に射して..
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A Typhoon湿った南の海の香を載せて やってきたね 台風 君の名前は キャスリーン そう この..
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夏の午(ひる)土埃の匂い陽炎と昇る 白く乾いた埃道を 大きな麦わら帽子 少年が走り抜けた 入道雲は 真っ白く輝きをまし なお膨れ ..
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四万六千日(しまんろくせんにち)真っ直ぐ昇る 陽は早や 炎火に灼きつける 仲見世の各々が ぱたぱた 支度に忙しないころ 境内に ずらり並んだ半天たちの合いの手に テキヤ頭の木遣(きやり)唄 艶やかに伸び ..
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東風吹かば東風吹かば 匂いおこせよ梅の花 東のはてにいまだ届かず 湯島の庭にまつなおあおく 東風吹いて 無心..
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長月彼岸秋彼岸 麗らかな日の柔らかければ あるかなきかの風に乗り……… ま..
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水宮波は古(いにしえ)の色に澄み 瀬戸の浅瀬を洗う みどり深き屏風背に 揺らぐ景は眩暈に似て 海からのぼり来給いし 龍王を迎えん 安..
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法隆寺六世紀 夢ともまごう遥かな時のこちらから 真白き塗り壁の往路 玉砂利に立ちて こだまする沓音 聴きいだすかと耳を澄ます ..
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幽狐のやま深緑の杉林 朝霧の白そこここにもやい 幽狐の棲む山 明けゆくまちを見下ろす 千の鳥居をくぐり 昼なお暗い坂の..
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夏景六月 水無月 水の月 低いそら 天は銀鼠 伸び上る 地には夏草 はさまれて まちはひっそり 首すぼめ 水はねるおとが こだまして オレンジの傘が 横切る通り ..
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初夏三景ぬかに浸けよか白瓜の かすか匂うは草の汁 春秋亡くした厨房に ふと夏畑の香がよぎる 梅雨空の驟雨打ちすえ 紫陽花ゆれる ..
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鬼灯(ほおずき)覆うツユクサ 隠す石段の夜道 下草の露にしとど濡れそぼって 見えぬ地を 踏むも心許なく 踏み外す ぐらり ―― いや眩暈か ..