記事「memory」 の 検索結果 95 件
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眼は未開の状態にあるはじめて手にした一眼レフ、父親が使っていたNikon F2 Photomic ASはマニュアルフォーカスで、それを初めて借り受けたぼくは、洋裁をしていた母が使っていたトルソーを自宅の階段の踊り場に上..
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山手線に、ベルメール仕事帰りに電車の中でふと見上げると、金原ひとみの新作「アッシュベイビー」(集英社)の中吊り広告が。集英社、気合入れて営業してますな。文芸書の中吊り広告って久しぶりにみたような。しかも、表紙がハンス・ベ..
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クーロン黒沢「マイコン少年 さわやか漂流記」(ソシム)たとえいくたび季節が流れようともけして美化されることのない風景というものも、やはり、ある。些細でいじましい、脳髄のどこかに澱のようにへばりついて忘れかけていたそうした風景と出会うと、記憶というものが少..
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パケットウォーズ -衰弱先生の7年戦争-この物語は、ある部屋の荒廃に戦いを挑んだ一人の怪しいマーケターの記録である。 池袋界隈においてまったく無名の衰弱堂の部屋が荒廃の中で衰弱した精神を培いわずか数日でネット復旧をなし遂げた奇跡を通じ..
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本は重い田口久美子「書店風雲録」を紹介したエントリーで、本は重い、といえば、大学生の頃、ある美術系の出版社でアルバイトをしていたことがある。その話は長くなるのでまた後日。と書いたままだったので、ちょっとまとめ..
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J.Giles Band "Centerfold"80年代の洋楽をそれほど熱心に聞いたわけではない。小林克也のベストヒットUSAもたまに見ていたような気がするけれど、視聴者とはいえない。それでも、当時の歌を聞くとからだにすんなりと染み込んでくる気がす..
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ぼくはぼくを知っていることを知らないあまり鏡も見ない。崩れた体型も、持っているスーツが着れる限りにおいては気にならない。何を、どんな言葉で語っているかもあまり意識していない。 なのに、メガネをいくつも作ってみたり、Yシャツ・ネクタ..
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よくわからない人「人に理解されるとは、誤解されることに他ならない」とボリス・ヴィアンはいったそうだ。本人が語っている一節を目にしたわけではなく、これは川又千秋のエッセイからの孫引き。 「私とは誰か? ここでとく..
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ほめる店主池袋駅の西口から左手に向かって少し行ったところに古書店がある。 あまり行かないのだが、今日は出勤途中に立ち寄って店先の特価本をざっと眺めていたらP・F・ドラッカー「新しい現実―政府と政治、経済と..
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衰弱堂とは誰か?ここに衰弱堂(SuiJackDo)を名乗る一人の男がいる。彼はおそらくかれこれもう5年はそう名乗りつづけている。主にインターネットの中で。そして今も衰弱堂はインターネットの中だけにいる。一度だけ、彼以..
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O先生のこと昔、埴谷雄高はどこかで、先生と呼ばれることを峻拒していたと読んだ。私はあなたの先生ではありません、といった趣旨だったか。それを読んで、ぼくも安易に先生という言葉を使うことにためらいを感じるようになった..
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a dedicated decadeぼくは6年がかりで大学を卒業したのだが、今でも自分がほんとうに卒業したのか自信がなくなることがある。卒業式とやらにも出てないし(そもそも入学式にも出ていない)、卒業証書ももらった記憶がない。今では面影..