記事「poem」 の 検索結果 514 件
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うつくしい秋思いっきり小さな頃 真っ赤な落ち葉は 枯葉がかわいそうだから こっそりと誰かが 絵の具で色をつけて あげたのかなって思った できるのなら僕も 枯葉にきれいな色を つけてあげた..
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あかい ほっぺまんいん でんしゃの だれかさん ちょっこり ずらした すわっている ばしょ そのとたん つぎつぎと ずれてゆく ひと ひと ひと ひと ひと あっというま..
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遠い遠い世界になっても僕の知らないオーディオ そっと針をおとして 親戚のおじさんは笑う 息を吹き返したように 流れ出した レコードという中の音楽 お前の好きな あのミュージシャンも リスペクトしてた..
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色鉛筆な日々モノクロの風景を おろしたての色鉛筆を使って ひとつひとつ色づけてゆくように 一日一日を大切にしてゆきたい 私の生きてきた風景の中は まだ本当の風の色を知らなかった 今まで履い..
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夏の終わり夏の終わりを惜しむように ワンピースを着た少女たちが 湖面に素足を浸していいる 揺れるみなもを走ってゆく 色褪せた夏の光が瞬きながら 向こう岸へと消えてゆく さようなら今年の夏よ ..
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ベランダの夜空に取り込み忘れていた花柄のタオル さやさやと揺れていました ベランダをよぎる薄闇の風に ここに立って見えるのは一日の先端 今日の終わりと明日の始まり 次々と灯されてゆく小さな街の光 ..
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無数の橋戸惑いながら 贈り物を差し出した 君の白いブラウスの両手 照り返す海岸の 潮風と光にふくらんだ 君の遠く 向こう側に映る 白い虹のかたちをした大きな橋 うつくしいその橋も何..
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夏の音おばあちゃんちのテレビ 映っているのは高校野球 テーブルに置いてくれた 大粒の氷入り麦茶 握りしめながら見る決勝戦 カラカラと響いてきたのは 開けっ放しの窓の向こう うずまく花壇..
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尊重暑いから上着を脱ぎました 喉が渇いたから水を飲みました 今日の陽ざしが眩しすぎるから 買ったばかりの帽子を被りました 花が散った季節の後に 誰にも遠慮なく 瑞々しい青葉が広がるよう..
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初夏ご無沙汰しております 覚えていますか まだ向日葵は お届けできませんが 本日は おそるおそる 淡い新緑の青さをあなたに ゆるさを増してゆく風は しだいに熱く震えてゆきます ..
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真際このよのなかにある くだらないこと つまらないこと むだなこと どうでもよいこと なにがなんだか わからなくなった日には どこまでもうもれて眠りたい ゆっくりと動いてゆく ..
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風と光のデシャブ風はやがて春から夏へと移る 長袖のシャツを半袖に そっと着替えるように さりげなくさりげなく 感じたままに 机の上に開いたままの眠い小説が アコーディオンのように 半円をゆるやか..