記事「短歌」 の 検索結果 17224 件
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霧雨に霧雨に背中押されし道すがら ふと寄り添いて傘の陰入る 空木にも雨の切なさ映りしか 花白なれどしずく蒼く 一万か二万回かと記する文字 元気であれとひとり願えり
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花乱舞艶やかに花の乱舞を見し午後は 描きし花に色舞い降りぬ 幾日待てば泡の旨さに触れられか 共に待ちなん喉鳴らし時 終えた後の経過のメールの無き午後に 心ざわめくうち夕を越え ..
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胸に秘め。逢いし瀬の短さ差し引き思えども それでも逢いたし幼き恋に 唇の熱のあつさに記憶寄せ 確かめあいぬ時の戯れ 揺れる背に絡める腕の強きこと その強さだけ胸に秘めおく
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かお深呼吸ちりちりと夏の日差しのように焼く 焦がしし心笑いおきゆく 一日を終えるメールの届くころ 化粧落として顔深呼吸 うっすらと赤く染まりし頬眺め 透けし肌にも夏来たる知る
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ひとしずく満ちゆきてゆえに溢れしひとしずく 涙であればよかったものを 一番に美しいもの心の中と 読みてあふれしなんの想いか 懐かしきメールの文字により添いぬ 甘き想いのそのひとしずく
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いたずら顔で指折りて数えし時間何度目か 気付くことなく君夕に消え しょうがない、その一言を見たくなくて 何も問わずに携帯閉じる 月見ては何を問わばと思い馳せ 月隠れし夜胸撫で下ろし ..
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今宵の月にふたつ日を架けて照らしし満月を 眺め過ぎゆき夜はしんしんと 数多なることば探して思いしも 月の神秘に色褪せし夜
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空を思いてなに待ちて今宵の月は光れりか さつきの空に月あかりにじみ 柔らかき風にことばを乗せてみる 宛先もなく空に舞い消え うす雲に誘われしゆく満月を ただ見つめつつ遠き空おもう ..
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傘ひとつ傘寄り添い絡む腕に指 ちから込めしに胸泡立ちて 大きめのグラスに映る君の手は 躊躇い誘うグラス霞みて 何度でも何度も何度も繰り返す 拙き言葉耳心地よし 言葉にも残り..
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抱きしめし時。変わりなき笑い弾けしその道は 改札までの小さき幸なれ 惜しむもの今は時間と思いしも ゆるりと流る抱きしめし時 坂道をヒール鳴らせて上り行く 目指すものなど空(から)の心で ..
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愛しいと・・・愛しさにまっすぐ見つめるまなざしに 伏し目がちにて笑う春宵 文字読みて恋しはじめの人想う 愛しさかなしさ半分づつに いくつもの春の宵闇愛しくも 今宵歩きし儚き春に
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春の日差し歩く道ふたり並びててくてくと 春の日ざしに背中温みて 日差し背に受けて歩きて待ちあいて 緑濃き香に葉のさわさわと 花水木花落ち葉揺れただそこに ひとり広げし枝迷いなく ..