記事「短歌」 の 検索結果 17225 件
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犬は人に猫は家につくといふ而して人は 掃除機かけむいろんなことにつまづく。 息を吐ききり、そして深く深く吸う。 ことを、すぐに忘れてしまう。
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長茄子のひかりをかへす紫を小笊に盛りて窓の辺におく本格的なる冬来たる。 タイヤを替へねば。
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短歌人11月号より その4 会員2我が父に幼くして逝きし姉のあり容幻童女俗名容子 髙橋道子 父方の系譜の過去帳に残されてゐたのでせう。 久かたに声を掛ければ我の手を握りしめたる..
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夏野菜たくさんいただくピーマンを細切りにしてキンピラにする少し山側へ行つた町では、雪が降ったという知らせ。 冬、来ちやいましたね。 暖かいソックスを買わなきや。
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短歌人11月号より その3 会員2夏の陽の傾く庭にベネチアのガラスの色の房すぐり摘む 佐々木順子 何と美しい色に例えたことでせうか。 川が流れて連れて行って 夢って 花瓶の色が水色..
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足継ぎにぐらつく腰に力いれ(日本帝国)時刻をあはす今年も町の川にカワアイサがやつてきた。 写真撮つたけど、まだ取り込んでないや。 カワアイサが来ると、冬が来る。
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短歌人11月号より その2 会員2敗戦を終戦とよぶ夏盛り最終列車に雨ばかり降る 葉山健介 ことばの言ひ換へで、それが無かつたことにはならない。 高齢者殖えゆく社会の片隅にわれも..
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海ちゃんはわがままだから 空ちゃんと目配せをする眉毛をあげてお天気が良いと、「かめむし」つて奴が大挙して押し寄せる。 ビックリすると少々ではとれない悪臭を放つのである。 人んちに勝手に入つてきて、驚いたからと言つて、..
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短歌人11月号より その1 会員2まだ夏がクローゼットで足踏みをしている今年は着てない浴衣 鈴掛真 クローゼットにはまだ夏物の服が掛かつてゐて、浴衣も。 この夏は、かの人と、その..
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「ほどける」ほどける 隧道をぬけるとちさき浦があり海猫の声とほくきこえる 道なかにずだぶくろ様のものありてほぐれて猫となりて去りたり つつましく速度を落とし四ツ辻に救..
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年年に恥多きこと増えてくる文月晦日の星月夜かな老人力つてやつでせうか。 一方では脆くなり、他方ではふてぶてしくなるやうでありまするよ。
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明け方の雨があがりて川霧の晴れたる道を歩けばさみし深呼吸せむ。