記事「咲耶」 の 検索結果 194 件
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咲耶・・・77――地深の里中央室 光に包まれた黒灰は驚き戸惑う 「この…陽の塊は…… ……旺珠!?」 中心にいる一人の女性に表情はほとんど無く、時折厳しい顔になるが、しっかりと黒灰の腕を捉えていた ..
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咲耶・・・76ガチャン 「!」 鍵が開く音が響き皆は目を開いた。 三人の人影が見えるが中心は黒灰、向かって左は短髪の男、右には咲耶がいる 「皆様には大変な失礼の多々お許し頂きたい」 黒灰は頭を下げすまな..
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咲耶・・・75「舞は?」 「寝てるよ」 「あれだけわめけばな…」 無属部屋内部。約三~四時間経っただろうか、壁に尖った爪(刃先)を立て掛けながら舞はうつ伏せになり眠っていた。時々引っ掻き音が鳴る度、隣にいる沙..
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咲耶・・・74――地深の里上部入り口 空を仰いでいる二人が組いた。一人は髪を纏めている短髪の男、もう一人は肩ほどの髪を後ろで結い短髪の男よりもやや背が高い 「……最近陽射しが少なくなったな」 「……」 短髪..
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咲耶・・・73ガチャンッ! 「決まったぞお前ら」 二~三十分後、リーダーが勢いよく扉を開け、決まった内容を一息で喋りだす 「満場一致で“一年間地深の里周辺の労働”をしてもらう事になった。逃亡防止用に“無..
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咲耶・・・72《7話目》赤茶けた石が積み重なり足の踏み場がないくらい入り組んだ洞窟内は知らない者が踏み込んだ場合、地上へ出れず途方にくれるかもしれない。一定の距離に鉱物と反応して燃えている土もあるが、灯りの代わりに使っている..
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咲耶・・・71ゴゴ…ゴゴゴゴ 先程感じた揺れが大きくなり、沙智が動き出す 「来たよ! みんなこっちへ」 三人は沙智の後ろへ回り込むとほぼ同時、大きな揺れと亀裂が生じると一気に大地が動き出した ..
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咲耶・・・70沙智が動かなくなってから数時間 「燐火! こいつらきりないって!!」 一体どんだけ切ったか 「もう少しだ」 息を切らしてる舞はそろそろ限界らしい ゴゴ… 地面の微動に気付く氷雪、同時..
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咲耶・・・69離れた場所に一旦回避し悲鳴後倒れてしまった舞を沙智が介抱している。 横で腰を下ろしていた燐火は、巨大人面花へ振り返ると今までのおさらいを語り出した 「あの植物には“酸”が含まれているのか―――火で..
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咲耶・・・68――とある場所 地面の草花に適当に水をかけている人物がいる。 離れた場所では花弁に目、口のついた花達が一斉に歌を歌っていた。決して美声ではない 「一対五じゃ何かと不利だしね」 どう..
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咲耶・・・67ヒュッ ヒュッ ヒュッ 高速で小さな物体が飛び交い二メートル弱の薔薇が炎で焼かれたり切り刻まれたりしている。飛び回ってるのは薔薇の棘の様だ 「……きりがないな」 燃やしても燃やしても出現する..
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咲耶・・・66数分の沈黙後、咲耶の口が開く 「……あたしは木で休んで氷雪に部屋貸したの」 説明してる咲耶に目を向ける氷雪。咲耶は最後の団子をモクモクと食べている 「顔色悪いのは、誰かさんのせいじゃない..