記事「咲耶」 の 検索結果 194 件
-
咲耶・・・89「育つ鉱石?」 木々の間を縫うように、里人二人と燐火は歩いていた。 細身と太身の両極端な里人のうち細身の里人が歩きながら話している 「元々この辺りの土地は鉱石の上に土が積まれて出来上がっていて…..
-
咲耶・・・88木の部屋内部を探るように窺う氷雪 「……」 六畳程の部屋が二つあり一人が寝泊まりするには充分な広さだ。各所に里独自の家具やベッドが揃えてある。外の面積と内とが明らかに違うぞと思うが、受け入れるしか..
-
咲耶・・・87《9話目》――楠の里 楠の里というだけあり数百本以上の楠が群生し、そこに住む里人達は他の里と同じ様に育成や手入れ等を手掛けていた。 「――これで頼む…」 全身白布で包まれ顔もはっきり分からない人物が、手の..
-
咲耶・・・86「あんた! いつの間に先来てんのよ!!」 舞の問いには反応せず、前方を指差す 「あそこに村」 咲耶が指し示した場所を見るとうっすら自然物でない物(小道や道具)が見え隠れしていた 「…木属性か…..
-
咲耶・・・85淡く――…霞がかっている風景… 行きかう人々 こちらに振り向き笑顔を向ける女性――… (―――また 同じ夢―――――) 断片的――…そして印象強く残る女性の行動…..
-
咲耶・・・84「ずいぶん苦手そうだね…」記憶無いにしても… 団子をむぐむぐ食べながら非常に困ってる様子の氷雪を眺めている 「…幹以上に…きつい」 「え? 咲耶?」 ボソッと呟いた言葉に少し驚く。何かおかしな..
-
咲耶・・・83《8話目》「生き返る――――♪」 沙智と舞は“砂フロ”と書かれた暖簾の中で砂の中に埋まっていた。 舞は回復したらしく砂の中でニコニコしている。沙智は寝ていて反応は、ない 五階の一番奥角の部屋、四角..
-
咲耶・・・82――地上 「中々上に来ないねぇ」 ケラケラと空笑いが響き渡る林の中、真砂の後ろにある欅の枝上に腰に手を当て裸足で立っている榊がいた 「どうやら先行かれちゃったみたい」 くるりと振り向きクス..
-
咲耶・・・81「業火が抑えてる間にみんな早く渡ってくれ、カヌマは先行って継ぎ足し!」 「おう!!」 赤灰の掛け声と共に燐火達は橋に向かう。沙智は気を使ってか側にいる氷雪に声をかけ咲耶は足元に這いつくばっている舞..
-
咲耶・・・80「―――…上に出た方が良さそうだな」 仕方ないと燐火は溜息を吐く 「出たら真砂が……」 「……一人である事を願うしかないだろう」 不安げに燐火を見る沙智。燐火は振り返り壁向こうにいる待機人達を..
-
咲耶・・・79真っ赤な液体がぐつぐつと泡を出している中、即席で作られた壁の間から燐火は炎蝶を出現させ溶岩の向こう側に放つ 「燐火…」 「……」 後ろにいた沙智が声をかけ様子を窺う。しばらくの間向こう側..
-
咲耶・・・78――染へ続く洞窟内 尋常でない速さで六人は走り続ける中、舞がロームに訊ねている 「ねぇ! 後どのくらいで染なの?」 「このまま走れば半刻で着く」 「地上だと十日かかるのに? ラッキーじゃない&..