記事「咲耶」 の 検索結果 194 件
-
咲耶・・・65明け方、空は曇りがちで灰色に覆われていた ――柔らかな薄桃色の下で行きかう人々―― ―――目の前で手を差し伸べ笑いかけている髪の長い女性―― ――――手を掴まれひっぱられる―― ..
-
咲耶・・・64その頃氷雪は備え付けの浴衣を身に纏い、日当たりの良い廊下を部屋に向けて歩いていた 「……」 ふと立ち止まり舞の事を思い出す。 今までの舞の素振りからして嫌な予感しか無く、側の柵を抱え込む様にして..
-
咲耶・・・63村を出てから五人は雑木林を歩き続けていた。そんな中舞が歯を噛み締めてキリキリしている 「――…で…結局」 咲耶、燐火を先頭に後ろを歩いている舞は、今にも斬りかかりそうな凄みを放つ 「直進ルート行..
-
咲耶・・・62「氷雪! 咲耶ってばあんな女なのよ! いい加減目を覚まして!」 ずずいと氷雪の前に祈りスタイルで立ちはだかる舞。氷雪はぎょっとして逃げようとしている 「……」 沙智は燐火と咲耶が仲良く歩く様子、..
-
咲耶・・・61《6話目》――杉の里 一本の木の中部屋で、数着の上着が散乱している 「…うーん」 バサバサと落ちて行く服をポカンとして見てる里の女性 「お」 一着の服に目星をつけた 「決めた! これにする! ありが..
-
咲耶・・・60「明日から本格的に笙粋様の所へ向かおう」 「私、村の人にねどこ聞いてくる」 仕切り直す様に燐火が皆に声を掛ける。沙智は気を利かせ村人に聞きに行った 「じゃ 氷雪と私は一緒のおへや」 「……」 ..
-
咲耶・・・59「旺珠を渡しな!! あんたに預けてらんないわ!!!」 怒りマックスの舞に沙智は冷や冷や 「なら笙粋様に直談判すれば? それでいいって言えばやるよ」 「ん゛な゛っ!!」 興奮ぎみの舞に比べ咲耶は..
-
咲耶・・・58フワッ 「!」 沙智が止めようと構えた時、ひんやりとした静かな風が流れた サアアァァ 細かい水滴が降り注ぐと、火で覆われた鋼が急激に冷やされジュウと気持ちの良い音が聞こえる 「霧?」 鋼..
-
咲耶・・・57「炎蝶!」 咲耶の背後から蝶の姿をした炎が数十匹、鋼へと飛びかかり火の粉をばらまきはじめた 「うわ!!」 攻撃の態勢を崩された咲耶は手を下げる。その間も蝶が落とした火の粉が衣服に燃え移り鋼の..
-
咲耶・・・56埃と煙の中から鋼がゆっくり現れ、ニヤつきながら辺りを見て楽しんでいる 「お前さんのおかげで村メッチャクチャ。なあ?どーせなら消滅しちまって わび入れちまえよ」 二人の上(特にレン)に無数の三日月状..
-
咲耶・・・55バキッ! 鋼が作り出した刃が部屋を破壊し外に飛び出す。その刃は分裂を始めるとブーメラン状になり周囲の木々を切り刻み始めた 「後悔するんだな」 「レン! 何で!?」 「こんな汚いやり..
-
咲耶・・・54「あたしは逃げないからはずしてくれないか?」 「ククッ いろいろと趣向こらした方いいじゃねーか。なあ?」 両手を上に掲げられ上半身はほぼ身動きが取れない、鋼の指先が刃と化し上着部分であるニットが一..