記事「大伴家持」 の 検索結果 526 件
-
19-4209谷近く 家は居れども 木高谷近く 家は居れども 木高(こだか)くて 里はあれども 霍公鳥 いまだ来鳴かず 鳴く声を 聞かまく欲(ほ)りと 朝(あした)には 門に出で立ち 夕(ゆうへ)には 谷を見渡し 恋ふれども 一声だにも い..
-
19-4208我がここだ 待てど来鳴かぬ 霍公鳥 ひとり聞きつつ 告げぬ君かも我がここだ 待てど来鳴かぬ 霍公鳥 ひとり聞きつつ 告げぬ君かも 吾幾許 麻□騰来不鳴 霍公鳥 比等里聞都追 不告君可母
-
19-4207ここにして そがひに見ゆる 我が背子がここにして そがひに見ゆる 我が背子が 垣内(かきつ)の谷に 明けされば 榛(はり)のさ枝に 夕されば 藤の繁みに はろはろに 鳴く霍公鳥 我が宿の 植木橘 花に散る 時をまだしみ 来鳴かなく そこは..
-
19-4205皇祖(すめろき)の 遠御代御代(とほみよみよ)は い重(し)き折り 酒飲(きの)みきといふぞ このほほがしは皇祖(すめろき)の 遠御代御代(とほみよみよ)は い重(し)き折り 酒飲(きの)みきといふぞ このほほがしは 皇神祖之 遠御代三世波 射布折 酒飲等伊布曽 此保寶我之波
-
19-4199藤波の 影なす海の 底清み 沈(しづ)く石をも 玉とぞ我が見る藤波の 影なす海の 底清み 沈(しづ)く石をも 玉とぞ我が見る 藤奈美乃 影成海之 底清美 之都久石乎毛 珠等曽吾見流
-
19-4198つれもなく 離(か)れにしものと 人は言へど 逢はぬ日まねみ 思ひぞ我がするつれもなく 離(か)れにしものと 人は言へど 逢はぬ日まねみ 思ひぞ我がする 都礼母奈久 可礼尓之毛能登 人者雖云 不相日麻祢美 念曽吾為流
-
19-4197妹に似る 草と見しより 我が標し 野辺の山吹 誰(た)れか手折りし妹に似る 草と見しより 我が標し 野辺の山吹 誰(た)れか手折りし 妹尓似 草等見之欲里 吾標之 野邊之山吹 誰可手乎里之
-
19-4916月立ちし 日より招(を)きつつ うち偲ひ 待てど来鳴かぬ 霍公鳥かも月立ちし 日より招(を)きつつ うち偲ひ 待てど来鳴かぬ 霍公鳥かも 月立之 日欲里乎伎都追 敲自努比 麻泥騰伎奈可奴 霍公鳥可母
-
19-4195我がここだ 偲はく知らに 霍公鳥 いづへの山を 鳴きか越ゆらむ我がここだ 偲はく知らに 霍公鳥 いづへの山を 鳴きか越ゆらむ 吾幾許 斯努波久不知尓 霍公鳥 伊頭敝能山乎 鳴可将超
-
19-4192桃の花 紅色(くれなゐいろ)に にほひたる桃の花 紅色(くれなゐいろ)に にほひたる 面輪(おもわ)のうちに 青柳(あをやぎ)の 細き眉根(まよね)を 笑み曲がり 朝影見つつ 娘子(をとめ)らが 手に取り持てる まそ鏡 二上山(ふたがみやま)..
-
19-4194霍公鳥 鳴き渡りぬと 告ぐれども 我れ聞き継がず 花は過ぎつつ霍公鳥 鳴き渡りぬと 告ぐれども 我れ聞き継がず 花は過ぎつつ 霍公鳥 喧渡奴等 告礼騰毛 吾聞都我受 花波須疑都追
-
19-4193霍公鳥 鳴く羽触(はぶ)れにも 散りにけり 盛り過(す)ぐらし 藤波の花霍公鳥 鳴く羽触(はぶ)れにも 散りにけり 盛り過(す)ぐらし 藤波の花 霍公鳥 鳴羽觸尓毛 落尓家利 盛過良志 藤奈美能花