記事「大伴家持」 の 検索結果 526 件
-
19-4191鵜川立ち 取らさむ鮎の しがはたは 我れにかき向け 思ひし思はば鵜川立ち 取らさむ鮎の しがはたは 我れにかき向け 思ひし思はば 鵜河立 取左牟安由能 之我波多波 吾等尓可伎无氣 念之念婆
-
19-4190叔羅川(しくらがは) 瀬を尋ねつつ 我が背子は 鵜川立たさね 心なぐさに叔羅川(しくらがは) 瀬を尋ねつつ 我が背子は 鵜川立たさね 心なぐさに 叔羅河 湍乎尋都追 和我勢故波 宇可波多々佐祢 情奈具左尓
-
19-4189天離る 鄙(ひな)としあれば そこここも天離る 鄙(ひな)としあれば そこここも 同(おや)じ心ぞ 家離(いへざか)り 年の経ゆけば うつせみは 物思(ものも)ひ繁し そこゆゑに 心なぐさに 霍公鳥 鳴く初声を 橘の 玉にあへ貫(ぬ)き か..
-
19-4188藤波の 花の盛りに かくしこそ 浦漕(うらこぎ)ぎ廻(み)つつ 年に偲はめ藤波の 花の盛りに かくしこそ 浦漕(うらこぎ)ぎ廻(み)つつ 年に偲はめ 藤奈美能 花盛尓 如此許曽 浦己藝廻都追 年尓之努波米
-
19-4187思ふどち ますらをのこの思ふどち ますらをのこの 木(こ)の暗(くれ)の 繁き思ひを 見明(みあき)らめ 心遣(こころや)らむと 布勢(ふせ)の海に 小舟(をぶね)つら並(な)め ま櫂掛(かいか)け い漕ぎ廻(めぐ)れば 乎..
-
19-4186山吹を 宿に植ゑては 見るごとに 思ひはやまず 恋こそまされ山吹を 宿に植ゑては 見るごとに 思ひはやまず 恋こそまされ 山吹乎 屋戸尓殖弖波 見其等尓 念者不止 戀己曽益礼
-
19-4185うつせみは 恋を繁みと 春まけてうつせみは 恋を繁みと 春まけて 思ひ繁けば 引き攀(よ)ぢて 折りも折らずも 見るごとに 心なぎむと 茂山の 谷辺に生(お)ふる 山吹を 宿に引き植ゑて 朝露に にほへる花を 見るごとに 思ひはやま..
-
19-4183霍公鳥 飼ひ通せらば 今年経て 来向(きむか)ふ夏は まづ鳴きなむを霍公鳥 飼ひ通せらば 今年経て 来向(きむか)ふ夏は まづ鳴きなむを 霍公鳥 飼通良婆 今年經而 来向夏波 麻豆将喧乎
-
19-4182霍公鳥 聞けども飽かず 網捕(あみと)りに 捕(と)りてなつけな 離(か)れず鳴くがね霍公鳥 聞けども飽かず 網捕(あみと)りに 捕(と)りてなつけな 離(か)れず鳴くがね 霍公鳥 雖聞不足 網取尓 獲而奈都氣奈 可礼受鳴金
-
19-4181さ夜更けて 暁月(あかときつき)に 影見えて 鳴く霍公鳥 聞けばなつかしさ夜更けて 暁月(あかときつき)に 影見えて 鳴く霍公鳥 聞けばなつかし 左夜深而 暁月尓 影所見而 鳴霍公鳥 聞者夏借
-
19-4180春過ぎて 夏来向(なつきむか)へば あしひきの春過ぎて 夏来向(なつきむか)へば あしひきの 山呼び響(とよ)め さ夜中に 鳴く霍公鳥 初声(はつこゑ)を 聞けばなつかし あやめぐさ 花橘を 貫き交(まじ)へ かづらくまでに 里響め 鳴き渡れども..
-
19-4179霍公鳥 夜鳴きをしつつ 我が背子を 安寐な寝しめ ゆめ心あれ霍公鳥 夜鳴きをしつつ 我が背子を 安寐な寝しめ ゆめ心あれ 霍公鳥 夜喧乎為管 和我世兒乎 安宿勿令寐 由米情在