記事「大伴家持」 の 検索結果 526 件
-
【3-472】世間は 常かくのみと かつ知れど 痛き心は 忍びかねつも世間は 常かくのみと かつ知れど 痛き心は 忍びかねつも ●世の中はこのようなものと 知ってはいたけど 心の痛みは忍びがたい。
-
【3-471】家離り います我妹を 留めね 山隠れしつれ 心どもなし家離り います我妹を 留めね 山隠れしつれ 心どもなし ●家を離れてしまった妻を留めることもできず、山に隠れてしまった心がぼーとしてしまった。
-
【3-470】かくのみに ありけるものを 妹も我も 千年のごとく 頼みたりけりかくのみに ありけるものを 妹も我も 千年のごとく 頼みたりけり ●まさかこうなるとは。妻も私も千年間いっしょにいたいのに。 ●如是耳 有家留物乎 妹毛吾毛 如千歳 憑有来
-
【3-469】妹が見し やどに花咲き時は経ぬ 我が泣く涙 いまだ干なくに妹が見し やどに花咲き時は経ぬ 我が泣く涙 いまだ干なくに ●妻がみた家になでしこの花はさいた。時はたった。私の涙はまだ乾いていないのに。 ●
-
【4-468】出でて行く道知らませばあらかじめ妹を留めむ関も置かましを出でて行く道知らませばあらかじめ妹を留めむ関も置かましを あの世に行く道を知っていたなら、あらかじめ関をおいたのに。 ●出行 道知末世波 豫 妹乎将留 塞毛置末思乎
-
【3-467】時はしもいつもあらむを心痛くい行く我妹かみどり子を置きて時はしもいつもあらむを心痛くい行く我妹かみどり子を置きて ひとはいつかは死ぬものだけど、今行ってしまうのか、みどり子を置いて ●時者霜 何時毛将有乎 情哀 伊去吾妹可 <若>子乎置..
-
【3-466】 妹がありせば 水鴨なす ふたり並び居 手折りても我がやどに 花ぞ咲きたる そを見れど 心もゆかず はしきやし 妹がありせば 水鴨なす ふたり並び居 手折りても 見せましものを うつせみの 借れる身なれば 露霜の 消ぬるがごとく あしひきの 山道をさ..
-
【3-465】うつせみの世は常なしと知るものを秋風寒み偲ひつるかもうつせみの世は常なしと知るものを秋風寒み偲ひつるかも この世は常ではないと知っているけども秋風の寒さが身にしみるなあ。 ●虚蝉之 代者無常跡 知物乎 秋風寒 思努妣都流可聞
-
【4-464】秋さらば見つつ偲へと妹が植ゑしやどのなでしこ咲きにけるかも秋さらば見つつ偲へと妹が植ゑしやどのなでしこ咲きにけるかも 飽きになったら見ましょうねと妻が植えたなでしこの花が咲いたなあ。(泣 ●秋去者 見乍思跡 妹之殖之 屋前乃石竹 開家流香聞
-
【4-462】今よりは秋風寒く吹きなむをいかにかひとり長き夜を寝む今よりは秋風寒く吹きなむをいかにかひとり長き夜を寝む ●今からは秋風が吹き寒くなるのにどうやって長い夜をひとりで寝ようか。 ●従今者 秋風寒 将吹焉 如何獨 長夜乎将宿
-
【4-414】あしひきの岩根こごしみ菅の根を引かばかたみと標のみぞ結ふ●あしひきの岩根こごしみ菅の根を引かばかたみと標のみぞ結ふ ●山の岩がごつごつしているので、山菅の根は引きぬくことは難しいと思って、目印のしめ縄を張っておくばかりです。 ●足日木能 石根許其思..
-
【4-408】なでしこがその花にもが朝な朝な手に取り持ちて恋ひぬ日なけむ●なでしこがその花にもが朝な朝な手に取り持ちて恋ひぬ日なけむ ●なでしこがあなただったらいいな、そしたら毎朝毎朝手にとって恋することができるのに。 ●石竹之 其花尓毛我 朝旦 手取持而 不戀日..