記事「大伴家持」 の 検索結果 542 件
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【3-476】我が大君天知らさむと思はねばおほにぞ見ける和束杣山我が大君天知らさむと思はねばおほにぞ見ける和束杣山 ●まさかわが大君が治めると思っていなかったので、おろそかに見ていたよ和束そまやま。 ●吾王 天所知牟登 不思者 於保尓曽見谿流 和豆香蘇麻山..
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【3-475】ひさかたの 天知らしぬれ 臥いまろび ひづち泣けども 為むすべもなしかけまくも あやに畏し 言はまくも ゆゆしきかも 我が大君 皇子の命 万代に 見したまはまし 大日本 久迩の都は うち靡く 春さりぬれば 山辺には 花咲きををり 川瀬には 鮎子さ走り いや日異..
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【3-474】昔こそ外にも見しか我妹子が奥つ城と思へばはしき佐保山昔こそ外にも見しか我妹子が奥つ城と思へばはしき佐保山 昔許曽 外尓毛見之加 吾妹子之 奥槨常念者 波之吉佐寳山
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【3-473】佐保山にたなびく霞見るごとに妹を思ひ出泣かぬ日はなし佐保山にたなびく霞見るごとに妹を思ひ出泣かぬ日はなし ●佐保山尓 多奈引霞 毎見 妹乎思出 不泣日者無
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【3-472】世間は 常かくのみと かつ知れど 痛き心は 忍びかねつも世間は 常かくのみと かつ知れど 痛き心は 忍びかねつも ●世の中はこのようなものと 知ってはいたけど 心の痛みは忍びがたい。
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【3-471】家離り います我妹を 留めね 山隠れしつれ 心どもなし家離り います我妹を 留めね 山隠れしつれ 心どもなし ●家を離れてしまった妻を留めることもできず、山に隠れてしまった心がぼーとしてしまった。
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【3-470】かくのみに ありけるものを 妹も我も 千年のごとく 頼みたりけりかくのみに ありけるものを 妹も我も 千年のごとく 頼みたりけり ●まさかこうなるとは。妻も私も千年間いっしょにいたいのに。 ●如是耳 有家留物乎 妹毛吾毛 如千歳 憑有来
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【3-469】妹が見し やどに花咲き時は経ぬ 我が泣く涙 いまだ干なくに妹が見し やどに花咲き時は経ぬ 我が泣く涙 いまだ干なくに ●妻がみた家になでしこの花はさいた。時はたった。私の涙はまだ乾いていないのに。 ●
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【4-468】出でて行く道知らませばあらかじめ妹を留めむ関も置かましを出でて行く道知らませばあらかじめ妹を留めむ関も置かましを あの世に行く道を知っていたなら、あらかじめ関をおいたのに。 ●出行 道知末世波 豫 妹乎将留 塞毛置末思乎
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【3-467】時はしもいつもあらむを心痛くい行く我妹かみどり子を置きて時はしもいつもあらむを心痛くい行く我妹かみどり子を置きて ひとはいつかは死ぬものだけど、今行ってしまうのか、みどり子を置いて ●時者霜 何時毛将有乎 情哀 伊去吾妹可 <若>子乎置..
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【3-466】 妹がありせば 水鴨なす ふたり並び居 手折りても我がやどに 花ぞ咲きたる そを見れど 心もゆかず はしきやし 妹がありせば 水鴨なす ふたり並び居 手折りても 見せましものを うつせみの 借れる身なれば 露霜の 消ぬるがごとく あしひきの 山道をさ..
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【3-465】うつせみの世は常なしと知るものを秋風寒み偲ひつるかもうつせみの世は常なしと知るものを秋風寒み偲ひつるかも この世は常ではないと知っているけども秋風の寒さが身にしみるなあ。 ●虚蝉之 代者無常跡 知物乎 秋風寒 思努妣都流可聞