記事「poem」 の 検索結果 515 件
-
メモもう少しで 捨てられそうだった 僕は薄っぺらな一枚の紙 埃のかぶりそうな 古い家具の上に ずっと忘れられていました ある日 家族の一人が手を伸ばして 食卓に並べられた 食器の..
-
お盆小さな子供が お墓に向かって 小さな手を重ねている 顔を上げれば そのそばで見ることができる 昔からある太い幹の枝に ザンザカ ザンザカ 蝉が鳴いて その子の 小さな兄弟は ..
-
有名空の下では今日も 数え切れないくらいの たくさんの人がいて 僕もまた そのたくさんの中のひとり 街の交差点の近くに 立ち並ぶ高いビルの角には 掲げられた大スクリーンの中に 有名な人..
-
たったひとつのものずいぶん この鞄とも長くなりました なにげない時に なにげない店先で ふと手にした鞄でありました どこでもある形 どこでも手に入る ありきたりの色だったのですが いつのまに..
-
僕の中でほら見えたかい あの夜空の上に 一番目の花火が上がる 今夜の空はよく晴れ渡り 雨の心配もなく 花火だけ見ていられる ほら見えたかい すぐに 二番目の花火が上がった ..
-
いのちの空に向かって蜻蛉が飛んでいる さわさわと音をたてて流れる 青い田んぼの上を ふりかえることを ゆるされない蜻蛉よ いのちの空に向かって 透明な羽を震わせている ふりかえることをゆるさ..
-
声援. 真昼の大きなグラウンドで 今にもはち切れそうな 歓声が沸..
-
ねこじゃらしが揺れる場所ねこじゃらしが揺れている 何にもない場所に 空を探しても 鳥はいなかった 昨日降っていた雨も 今日はどこにもいない ただ空の 遠くにまで続きそうな ねこじゃらしの群れが揺れ..
-
ささやかな希望今日も孤独なあなたが この空を見上げているのだと そう想うだけで 臆病な僕の心は だんだん強くなれる気がするのです だからどうか明日も この空を見上げてほしいのです 今日も街..
-
そこに光の手が. いつも光のあたる場所に いつもの光があたっている ..
-
知らない鳥は飛んでくる見慣れた町の空に 知らない鳥が飛んでゆく 眩しぎて 開けられない瞼の隙間から 細い影が通り過ぎてゆく 今すぐ知りたくても 知らない鳥は消えてゆく 手を伸ばして つかむことのできない..
-
向日葵の途中まだ蕾も持たない向日葵の苗が 長く続く雨の中 雲の上の太陽を探している 僕はいつか夏空の下で 鮮やかなイエローの 花びらを開きたいんだ こんな僕にだって 夢はあるんだ 君は笑う..