記事「poem」 の 検索結果 515 件
-
つぎめ季節の中を電車が過ぎてゆく ひとつの車両を ひとつずつ つぎめはつないで走っている 誰にも強く 思われることはないけれど とても大切なんだ ひとつがひとつに つながることって ..
-
成長ガラスの向こうで 池の水が光っている 土手の緑のまぶしさも 青々伸びる 草の丈が教えてくれる 今日もどこかで 顔を出しているよ 名前も知らない草花の芽が あっちこっちで..
-
早春の光昼休みのひなたにさえ 遠慮がちに座っていますね 図書室の席ではいつも 誰かのために陽ざしを分けるようにして 音にしなくても 伝わる言葉があるのですね ずっと保ち続けていれば 冷たい席..
-
そっぽ動物園のキリンが 僕たちと違う方角を見ている 君はあれからすぐに フラミンゴの方角にみとれて 僕と違うところを見ている 今日の風はどこ吹く風 広場の風見鶏は ..
-
いつか花になる日が春の畑に 大根が並んでいた おいしいお鍋や 煮物にするには もうおそい大根が 畑に取り残されていた 雨風に濡れたまま 何度も乾いた 泥だらけの大根は おいしいお鍋にも 煮物..
-
とおりすぎたしるし乾いたアスファルトの上に 小さな水たまりを くぐった足跡が続いています それは 消えながら続いてゆきます 私たちのかぞえきれないくらいの 暮らしの出来事も ..
-
きらきら草のあぜ道を小さな靴にはねてる色を きゅっと拭いたら 田んぼの春だった 靴の裏にはりついた おもくて分厚い どろんこのヒール きっと 遠回りしてつけた どろんこあぜ道の色 きっと ..
-
未来への約束空からの光の速度は 見えないほど速いけれど 君の指先のメトロノームで 急ぎすぎた心のテンポも 穏やかな木漏れ日になれた 今日も聴こえてくる たくさんのにんげんの詩 空のピアノが鳴..
-
足もとの春大空ばかり気にしていたら つまづいてしまうよ 履き慣れてくたびれた 靴のそばにも春の気配はある あの空に白い雲が流れるように 足もとにも白い風が流れている 吹くたびに折れそうな..
-
最後の授業今 心の中で 消し去りたいものがあるなら すぐには 消さずにいよう しばらくそっと見つめていよう その想いの中に 言い表せないものがあるなら その想いの声が かすかに耳元..
-
笑顔の蕾を君にあげる雪が溶け出すのは 春が来るから 日々のいとなみに 辺りの蕾は さわさわと膨らんでゆく 春らしくなった そう言えることが 何だかとても春らしい 寂しげだった君の横顔も ほん..
-
希望の花あなたがわたしにくれた 心という苗木を 晴れた朝 深く深く わたしの胸に植えた あなたがわたしにくれる 光と雫の日々を からだごと 受け止めてる やわらかな土のように 雨の..