記事「poem」 の 検索結果 515 件
-
いちねんぶんこころの中の窓を そっと開いたら いちねんぶんの景色が見えた 君と過ごしてきた 幾つもの景色が揺れていた 目を凝らして見上げたら 幾つもの空が 重なりあって生きていた 僕た..
-
ゆびさき通りすがりの窓から ピアノの音がしている 心細いほど冷たい 僕のゆびさきを動かした 名前も知らない 人のゆびさきから 偶然届いた やわらかな春の調べ 白いカーテンの すぐ..
-
早く雪がやめばいいのに雪が降ります 君の住んでいる遠い町に 止まることも知らずに 空からずっと降っています 今年は何年かぶりの 記録的な大雪で 君の住んでいる遠い町の 人も電車も車も 困り果てて..
-
音のない言葉きっと今 君の背中を 青空の風が撫でた 振り向いてくれる 靴の音がするたびに 太陽の香りがしてくる 目を閉じてうずくまっても たしかに感じられる あたたかな光のように ..
-
デンマークカクタスの蕾出窓のガラス越し 斜めよりの風を 見つめる室内の花 今年の冬は厳しすぎて ドアを開けるのも おっくうになる この冬の厳しさを やわらげてくれるように 枯れてなくなるはずだった ..
-
長い目遠くから影がやってくる 夕やけに連れられて 細長いビルも あの背の高い木も みんな長い長い影 哀しいことがあった日は 決まって 空に固く目を閉じてしまう どんなことがあ..
-
ふたりのけしきにのろまでもいいとこある あなたがいってくれた ずっとかんがえて ずっとそばにいてくれる そんなことおしえてくれた ひっこみじあんでもいいとこある あなたがおしえてくれた かっ..
-
かぜをひいたらかぜをひいたら 先生にあいたくなります あんたは しっかり勉強しているかって あんたの兄ちゃんは しっかり運動しているかって 半分からかいながら そっと聴診器を 僕にあてて..
-
願いごと君の心の中に 夜空があったとしたなら 流れ星になって ほんの少しだけ そこにいさせてください たぶん僕は 大きな月にも 一等星にもなれないから 君が眠りにつく前の ほんの..
-
あたらしいなみだいちばん うれしいことは いちばん かなしいときに どうしようもない かなしみを ぬぐおうとしてくれること きみがわらってくれる ゆびさきで ぬぐってくれたものを ..
-
ちっぽけそれはいつか問いかけた 僕たちのかたち 道端に住んでいる石ころたちは 何を想ってそこにいる ちっぽけなかたちで どこまでも道に続くかたちは 今日の空の光を受けて 笑っているみたい..
-
笑顔の花束春には まだ遠い 雑草の花束を見て 冬はお花が少ないからねって エプロン姿のおばちゃんが 微笑んでくれた 冬の風だけが咲いている 公園の片隅で 名もない雑草も夢見ている ..