記事「poem」 の 検索結果 514 件
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夜の観覧車大きく時間の空を刻むように 夜の観覧者が回っている ゆっくりと一日の出来事を ひとつひとつ思い出すように 夜の観覧車が回っている ジェットコースターのような 荒らいだ真昼のスピード..
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夕焼けのっぽ夕刻の大通り 小さな自分の背中を 誰かの影が追い越してゆく 赤らんだ空の光 夕焼けはどんな人の影も どこまでものっぽにする 目の前を何人も通り越してゆく 夕焼けのっぽの影を 伏..
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一瞬の毎日さっきまで 咲いていた花びらを 突然の風が散らしてゆく それは誰にもわからないこと 一瞬の結末なんて それはそれぞれの 胸の片隅のどこかに 息をひそめているはずだけど おな..
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平凡という名前のしあわせを本当は平凡なんて どこにもないかもしれない だって生まれてきたこと それがすでに奇跡だから だけどふみつけられた涙 見て見ぬふりをせずに とおりすぎることもせずに ここに出会..
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かばん君に僕のかばんの中を 見ていいかと聞かれたけど 今の僕は..
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(括弧)理由のありそうでないような あやふやな括弧で とじられている 僕という一日の本当 そうしないとみんな なんだかどこかへ 消えてしまうような気がして 時のかたわらに添えてしまう ..
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うろこと翼まるで君は 空を飛べない鳥のよう 持て余すフリッパーを 陸の上ではためかせている ずっと氷の世界の中にいて 見失いそうになる太陽 空のようで空でない毎日 凍てつきそうな毎日を..
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本のお知らせ 「アンソロジー風XI 2014」 竹林館アンソロジー風 XI 2014 131の詩の華 ..
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バスストップバスがゆく 乗り過ごした一台のバスが ああ乗り過ごして初めて 残された影の形が見えてくる いつもならこの次と すぐにあきらめられるのに あきらめきれないことが あってすぐのバ..
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青い月夜のゴミ箱ブルース誰も振り向くことないゴミ箱は あたりまえなのですが ゴミを捨てる時しか振り向かない 捨てるものはありませんか そんなこと急に言ったら 通り道の人はみんな急ぎ足で 僕を避けてゆくだろう ..
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スラッシュ真昼の空に映えるほどに あどけなく笑うあなたも 陽の当たらない道のように 湿っぽくしょげるあなたも あなたもしくはあなた あなたそしてあなた 全部そのままの..
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サーカスはこないサーカスはこない あの頃のみんなの遊園地は カラカラの更地になったから 子供の頃に見つめた ライオンも空中ブランコも どんなに目を凝らしても見えない 今はただ呆然と広がる 荒れ放..